ヤナセが自動車の輸入を開始した当時の海上輸送方法をご存知ですか?
当時は、在来船に設置されたクレーンで箱詰された車両を積降ししていました(写真(1))。その後、1960年代には可動式のカーデッキを備えたバラ積み兼用のカーバルカーが登場しますが、荷役は依然としてクレーンを使用するLO/LO方式(Lift-on/Lift-off船)でした(同(2))。現在主流となっている自走によるRO/RO方式(Roll-on/Roll-off)の自動車専用船が初めて登場したのは1965年でした(同(3))。以下は戦前の輸送方法についての説明です。