ヤナセが終戦後、電気自動車やオート三輪を販売していたことをご存知ですか?
終戦後、社屋や工場を進駐軍に接収されたヤナセは、立川飛行機(後のプリンス自動車)のタマ号や三井精機で製造する三輪貨物車オリエント号の販売を開始しました。
タマ号は、当時ガソリンの統制時代で燃料事情が悪かったことから開発が進められたもので、最高速度が35km/h、1充電走行距離65kmというものでした。
昭和21年になると、我々は三井精機で製造を開始したオリエント号という三輪トラックの販売や立川飛行機のタマ号という電気自動車の販売を始めた。バッテリーがすぐなくなって動けなくなってしまい、重い車体を押して会社に帰る仕事は辛いものがあった
(出典:梁瀬次郎著『私の70年』より)