ヤナセがプラスチック原材料の販売のパイオニアだったことをご存じですか?
ヤナセが合成樹脂に目を付けたのは1950年、その頃はまだ合成樹脂は、研究の段階でしたが、梁瀬社長と永田秀吉氏の2人はこれからの生活に必要不可欠なものになることを見抜き、梁瀬高分子産業(株)を設立、合成樹脂の販売を始めました。なお、秀吉氏の子息で同社の専務だった永田嶢雄氏は、鈴木章治とリズムエースに所属し、スィング・ジャーナル誌のギター部門第1位に選出されたこともあるトップクラスのジャズギタリストでした。
最初は、合成樹脂の原料(塩化ビニール、可塑剤等)だけを取り扱っていました。 具体的には三井物産(株)等、国内10数社から合成樹脂の原料を仕入れ、それをまた、転売するわけです。最近では、原料よりも付加価値の高い二次製品や完成品の販売も手掛けています。
(出典:社内報『和苑』1977年9月号より)