ウニモグの輸入1号車が納車日にいきなり大活躍をしたことをご存知ですか?
ダイムラー・ベンツ社が万能トラクター・ウニモグを販売開始したのは1945年、世界中から大好評で迎えられます。ヤナセがウニモグの販売を開始したのは1959年5月。翌年4月に北海道の営林局に4台が配車されます。以下は札幌営業所の西川満氏(後の札幌支店長)による納車の時の思い出話です。当日は国道が通行禁止となるほど道路が泥濘化していたそうです。
ウニモクの納車の日のことであった。途中1台の車が立往生しており、その車には屈足(くったり)町の病院で必要な血液を積んでいるとのこと。そこでわれわれは営林局の方から許可を頂き、ウニモクを使って血液を無事病院に届けることができた。翌朝の十勝毎日新聞に大きな見出しでこの記事が掲載された。ウニモクの最初の日本での仕事は人命救助となり、まことに有意義なスタートであった。
(出典:『轍』第3巻より)※輸入当初は「ウニモク」と濁らずに標記されました。