毎年恒例となっていた夏期軽井沢サービスステーションですが、いつ始まったかご存知ですか?
第1回目は1962年、西武百貨店の協力を得て当時千ゲ滝にあった西武軽井沢店前広場に開設され、芝浦から営業とサービス担当各1名(週末は各2名)が出役しました。その後、開設地や運営方法に変遷はあったものの51年の長期に亘り親しまれてきましたが、クルマの品質向上とメーカーのロードサービスの充実を理由に2012年をもって終了しました。当時は国産車の信頼性が低く、メカニックが手を焼いたのは入庫の大半を占めるVW等のヤナセ取扱車ではなく、スズライト等の軽自動車を含む国産車だったそうです。
VWの整備はその殆どが使用上の不注意から来たものであり坂道を勢いにまかせて強引に引張ることから、プラグを汚し、ポイントを焼いている場合が多く、サービスマンはにわか教授となって使用法の講習をする光景が多く見られた。
こうしたかゆい所に手の届くようなサービスに来られる顧客の殆どが、これ迄軽井沢のサービス工場不足を不安に思っていた人達だけに大変な喜び方で、一度来られた方々が、翌日又お見えになり、「まだ居て呉れるね。君達が居て本当に安心です」と感謝された。
(出典:社内報『和苑』1962年8月号より)