オービス(自動速度違反取締装置)を我が国で最初に輸入販売したのがヤナセだったことをご存知ですか?
1973年その有用性に着目したヤナセは子会社を設立しボーイング社と契約を締結。第一号機は阪神高速に設置されました。
その後、センサーの不具合が多発、ボーイング社が生産中止を決定したため、同社から特許権等を買取りサービスを担当していた東京航空計器(株)に売却、ヤナセはオービス事業から撤退します。以下は当時オービスを取り扱っていた子会社(株)アポロ・インターナショナルの社長だった故藤田稔氏の思い出話です。
最初はセンサーもちきんと作動し、写真も鮮明に写るのでかなり好評でした。
実際、違反した人から同乗者の顔がはっきり写るようなものを証拠として残すのはやめてくれという抗議がくる程、写真の精度も良く好評だったのです。
しかし、しばらくして道路の中に埋めたセンサーが頻繁に故障するようになってきたのです。
(出典:社内報『和苑』1991年9月号より)