ホノルル・インターナショナル・カントリー・クラブ(HICC)が、当初割箸ゴルフ場といわれていたことをご存じですか?
HICCがオープンしたのは、1977年6月、ホノルル空港からわずか数分の好立地ではあったものの、異臭が強く、近くに住む人もいない沼地とも湿地帯ともいえるソルトレイクという湖でした。
ようやく埋め立てが完了し、湖が消え、ゴルフコースらしい姿ができたその翌週に、何十年に一度というような大雨が降り、一日のうちにせっかく埋め立てたコースが再び水の中に沈んでしまったというような苦い思い出もあり、資金的にも決して裕福ではなかったために、ほとんど葉のついていない木を植え、これを育て、葉の茂るのを楽しみに待っている状態だったので、口の悪い人々からは、割箸ゴルフ場といわれた。
(出典:梁瀬次郎著『じゃんけんぽん』より)