E-Class Impression E-Class Impression

Mercedes-Benz E-Class Impression

2020/11/6

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さらにスタイリッシュで、
快適・安全に。
想像以上の進化を遂げた
新型Eクラス。

プレミアムモデルの指標とされてきたメルセデス・ベンツEクラスが、マイナーチェンジ。5世代目は、安全性と快適性を高次元で両立した次世代のインテリジェントドライブを体現するモデルとして、2016年に衝撃的なデビューを飾った。今回はそこから4年を経ての大幅刷新となるので、具体的にどう進化を遂げたのか、その魅力をヤナセスタッフがレポートする。試乗したのは、E 200 Sports。セダンの中で最もベーシックなグレードだが、だからこそ新型Eクラスの真の実力がわかるはずだ。

もう普通のナビには戻れない!
バージョンアップしたMBUX。

動画

MBUX AR ナビゲーション

次に目に入るのが、インパネの大部分を陣取っている巨大なディスプレイだ。12.3インチのモニターが2枚連結されており、ひとつはドライバーの正面にあるコックピットディスプレイ。スピードメーターとタコメーター、ギア位置、時計、温度など、ドライビングに必要な様々な情報が表示される。高精細だから見やすい上、「クラシック」、「スポーティ」、「プログレッシブ」、「ジェントル」の4種類から表示スタイルを選択することもできる。隣のディスプレイは、タッチスクリーンで「ハイ、メルセデス」でお馴染みのMBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)を堪能することができる。今回のマイナーチェンジの最大のポイントがMBUXで、革新的なARナビゲーションとインテリア・アシスタントが新たに搭載された。MBUX ARナビゲーションは、日本初となるAR(Augmented Reality=拡張現実)を利用したナビゲーションシステムだ※。目的地を設定すると、フロントウインドウのカメラが捉えた周辺環境のライブ映像にナビ情報を重ねて表示するというもので、曲がるタイミングが近くなると、ライブ映像上に矢印などの補足情報が表示される。これによってドライバーは迷うことなく、目的地に向かうことができる。実際に使ってみたが、とてもいい!初めての場所や細い道など、地図のみでは迷うことも多々あるが、これを利用すれば目の前の映像に矢印が表示されるので、間違いようがない。しかも、進行方向を示す矢印に加え、番地情報や街路名などを実際の映像上に表示することができるので、目的地や曲がりたいポイントがより分かりやすい。残念ながらこの新機能は高速道路では利用できないが、一般道では大活躍。一度これを使うと、もう普通のナビには戻れないだろう。

動画

MBUX インテリア・アシスタント

今回の試乗では、ドライバー側は目的地、助手席側では取扱説明書を事前に登録してみました。動画では、運転席と助手席からそれぞれのお気に入りの呼び出しと、運転席から読書灯の点灯を試しております。

もうひとつの新機能、MBUXインテリア・アシスタントは、ディスプレイやタッチパッドに手を近づけるだけでメディアディスプレイのメニューを選択できるすぐれものだ。オーバーヘッドコンソールに備わる3Dカメラが、手と腕の動きを検知。人差し指と中指で“V”の字を作るだけで、シートポジションやディスプレイスタイル、アンビエントライト、空調、ラジオ局、予測提案データなど、お気に入りに登録した個々のメニューを素早くセレクトできる。家族で運転を変わるときのシートポジション調整や、ディスプレイの表示内容など、ひとりひとりが快適に運転するためのアシストは頼もしい限り。MBUXが装備されるようになってまだ数年しかたっていないが、その進化には驚かされる。

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※MBUXインテリア・アシスタントはカブリオレには設定がありません

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どこまでもスムーズに加速する、
1.5リッター直4ターボエンジン。

E 200 Sportsが搭載するのは、効率に優れたマイルドハイブリッド仕様の1.5リッター直列4気筒直噴ターボエンジンで、最高出力184PS/5,800~6,100rpm、最大トルク280N・m/3,000~4,000rpmを発揮する。このカテゴリーのセダンとしては一般的な数値だが、最高出力10kW、最大トルク/38 N・mを発揮する電気モーターのBSG(Belt-driven Starter Generator)が、ターボが効くまでの低回転域をアシスト。その結果、幅広い回転域で俊敏なレスポンスを可能にするとともに、最新式の9速ATがシームレスで滑らかな加速を実現する。試乗前は「ダウンサイジングが当たり前になったとはいえ、Eクラスで1.5リッターは物足りないのでは?」と思っていた。しかし、その心配はすぐに感心へと改められた。発進は思いのほかスムーズで、アクセルを踏んだ分だけしっかり前へ進む。ターボが効くまでの2500rpm以下では電気モーターがその実力を発揮し、想像以上の力強さを感じた。特に感心したのが高速道路だ。変速のショックもなく、どこまでも伸びやかな加速を楽しめる。あまりにスムーズで心地いいので、前が空いていればアクセルを力強く踏み込みたい欲求にかられた。これが1.5リッターの直4とは驚きだ。

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新型Eクラスには他にもっとパワフルなエンジンを搭載するグレードもあるが、これで充分という気がした。アクセルの踏み方などのドライビングスタイルにもよるが、車重も少なからず関係している。E 200 Sportsの車両重量は1,760kgとセダンの中ではいちばん軽量だ。だから、他のグレードに比べて、動きも軽快で俊敏。コーナーではノーズがスッと入っていく。オーバースピード気味でもシャシーがしっかりしているので、姿勢を崩すことなくクリア。立ち上がりは低回転から伸びがいいので、連続するコーナーが楽しい。セダンなのに“Sports”を名乗っているのも納得だ。

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幅広いグレードとオプションで
最良の1台が選べる、新型Eクラス。

安全を最優先するメルセデスだけに、新型Eクラスのセーフティシステムはさらに進化している。アクティブブレーキアシストは、前方もしくは横から飛び出してくる車両/歩行者に加え、右折時に対向直進車と衝突する危険がある場合、10km/h以内であれば自動ブレーキが作動するようになった。また、停車時にドアを開けようとした際、後方から障害物が迫っている場合の警告機能を新たに採用。2km/h以上で後方から歩行者や自転車、自動車などが近づいている場合、ドアミラー外側にある警告表示灯が赤く点灯し、それでも乗員がドアハンドルに手をかけた場合、音と表示で警告してくれる。幸いなことに試乗中はどちらも試すことはなかったが、心強い安心機能だ。

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今回のマイナーチェンジでは、ラインアップも見直しが行なわれた。セダンは9モデル、ステーションワゴンは8モデル、クーペは4モデル、カブリオレは4モデルになり、グレードごとのキャラクターがより明確化された。価格はセダンが769~1,867万円、ステーションワゴンが810~1,912万円、クーペが832~1,305万円、カブリオレが871~1,364万円となっている。ちなみに、試乗したE 200 Sportsは“素”の状態ではない。オプションのAMGラインインテリアパッケージ(AMGラインインテリア、本革シート、レザーARTICOダッシュボード、AMGスポーツステアリング、後席シートヒーター、ステンレスペダル、後席/リアウインドウプライバシーガラス)、エクスクルーシブパッケージ(エアバランスパッケージ、Burmester®サラウンドサウンドシステム、自動開閉トランクリッド、ヘッドアップディスプレイ)、パノラミックスライディングルーフが奢られており、合計で100万円をオーバーしている!クルマを購入するときは、排気量が大きくて装備も充実している上級グレードを選びがちだが、ベーシックなグレードをオプションなどで自分好みにしつらえるという喜びも捨てがたい。

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見栄を張るか、マニアックに走るか、大いに悩むが、だからこそクルマ選びは奥が深くて面白い。デビューから4年を経て、プレミアムモデルとしてさらに熟成されたEクラス。どのグレードを選んでも、あなたにとって最良の1台になるのは間違いないだろう。

※2020年8月時点、メルセデス・ベンツ日本調べ。
OEMとして初。

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