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Mercedes-Benz EQC Impression

メルセデス・ベンツ初の電気自動車EQC
気になる性能、乗り心地、使い勝手をヤナセスタッフがレポート!

話題の電気自動車は、性能も乗り心地も大きく進化してきました。
「使い勝手や乗り心地は?」「航続距離はどのくらい?」など、気になる点をヤナセスタッフが実際にEQCを試乗し、レポート形式でお伝えします。

  • 2020年12月04日
【イメージ】Mercedes-Benz EQC Impression

目的地への途中で
急速充電できる
リチウムイオンバッテリー。

薄型の大容量リチウムイオンバッテリーは、前後アクスル間のフロア中央、つまり座席の下に置かれています。リチウムイオンバッテリーの容量は80kWhで、航続距離は国内のWLTCモードで約400kmとなっています。バッテリーの充電システムは、普通充電(AC 200V)と急速充電(CHAdeMO)の2つ。普通充電は、自宅や商業施設、ホテル、駐車場などの公共施設に設置された充電器を利用して充電するもので、充電口はリアバンパー右側に配置されています。メルセデス・ベンツの提供する充電用ウォールユニット(6kW)であれば、フル充電にかかる時間は約13時間※。夕方に充電を開始すれば、翌朝にはフル充電となります。急速充電は、日本で一般的なCHAdeMO規格を採用。充電器は、高速道路のサービスエリアや大型商業施設、道の駅などに設置されており、目的地への途中で追加充電を行なう場合に便利です。急速充電用の充電口は右リアフェンダーに配置されており、1回の充電時間は30分で約120km走行分※を充電できます。充電中は途中経過が気になりますが、現在の充電量やフル充電となる予定時刻などは、わざわざ車に戻らなくてもスマートフォンで確認できます。

  • 1kWhあたり4.8kmで算出。走行条件や運転条件に応じて変動します。
【イメージ】Mercedes-Benz EQC Impression
【イメージ】Mercedes-Benz EQC Impression

回生ブレーキで
航続可能距離を稼ぐ。

首都高速に上がり、最初の目的地である茨城県の阿見を目指します。アクセルやステアリングなどの特性を一括セッティングできるダイナミックセレクトは、基本となるコンフォート、消費電力を抑えるエコ、スポーティな走りを実現するスポーツ、サスペンションやステアリングの特性を個別に設定できるインディビジュアルが用意されていますが、今回はエコを選択。EQCは回生ブレーキによって電力の消費を抑えるようになっています。あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、回生ブレーキはアクセルペダルからから足を離した際に、車輪が回り続けるエネルギーがモーターへ伝わることで電力が発生し、車両に搭載された蓄電池が充電されるという仕組みになっています。EQCの場合、回生ブレーキはステアリング左右にあるパドルシフトでコントロールするようになっており、効き具合は4段階で調節可能です。最大のD--(ダブル・マイナス)に設定すると、回生ブレーキだけで充分な減速が得られますが、完全に停止するにはドライバーがブレーキペダルを踏む必要があります。

【イメージ】Mercedes-Benz EQC Impression

ストレスを感じない
新時代のドライビング。

ドライビングフィールは、「快適」の一言につきます。どんな速度からでもスムーズかつパワフルに加速できますし、ハンドリングも俊敏です。コーナーもリアのエアサスペンションが常に安定した姿勢をキープするのでスムーズにクリアしていきます。しかも、室内は驚くほど静か!内燃機関の場合、高回転になるほどエンジン音が高まるものですが、EQCの電気モーターは、アクセルペダルを踏み込んでも耳障りなノイズを発生しません。タイヤなどのロードノイズや風切り音も抑えられており、消音モードで動画を見ているような感覚です。力強くて静かなEQCのドライビングは、電気自動車が切り開く新たな幕開けを感じさせられる体験でした。

【イメージ】Mercedes-Benz EQC Impression
Mercedes-Benz

EQC試乗走行ルート

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