メルセデスが長い年月をかけて積み重ねてきたラグジュアリーカーの伝統。EQSが採用したEV専用プラットフォーム、その開発にあたっては、電気自動車としての性能のみならず、ラグジュアリーカーとしての資質も徹底して磨き上げられました。とくに騒音については徹底的に対策が行われています。量産車世界最高レベルのCd値0.20や防音対策により、高速走行時の風切り音も非常に低いレベルに抑えられています。

EVのために開発された専用プラットフォーム。Aピラーを通常よりも前方に配置したことで、クーペのようなスタイリッシュなデザインでありながらも、キャビンスペースは非常にゆったりとしています。足元はフラットで広々としており、従来のようなセンタートンネルを必要としないため、センターコンソールは宙に浮いたような構造が可能となりました。新しい居住空間に合わせて、インテリアデザインもデジタルの要素を取り入れた先進的なものに仕上げられました。もちろん、後席の居住性についても妥協はありません。

デジタル世代のラグジュアリー電気自動車として、非常に多くの機能を備えているEQSでは、そうした機能を直感的に操作するためのシステムを搭載しました。EQS450+にオプション装備、EQS53に標準装備される「MBUXハイパースクリーン」は、3枚のディスプレイを1枚のカバーガラスで装飾した前衛的な装備です。中央のメディアディスプレイは17.7インチと大きく、極めて高精細な有機ELディスプレイで常に見やすい画像を表示します。また、助手席に人が座っている時は、助手席用ディスプレイでWEBサイトの閲覧や動画の再生が可能です。

EQSには最高峰のラグジュアリー電気自動車として、快適性と走行性能を両立させるさまざまなテクノロジーが採用されています。連続可変ダンパーとエアサスペンションを組み合わせた「AIRMATICサスペンション」は、ドライビングや路面状況に応じて瞬時に最適化。通常はしなやかで乗り心地よく、高速走行時は安心できる高い走行性能を発揮します。同時に、後輪操舵機能である「リア・アクスルステアリング」が、街中では取り回しやすく高速での安定性の高い走りを提供します。

メルセデスの電気自動車としてフラッグシップとなるEQSは、安全性能についても先端をいく内容を備えています。右折時の対向車や飛び出しにも対応する自動ブレーキ機能に加えて、緊急回避補助システムが、安全な回避行動を手助けします。運転時だけではなく、エンジン停止後も後方からの接近物を警告するなど、あらゆるシーンでドライバーや乗員の安全性を高める機能が備わっています。

事故を未然に防ぐことこそが最善の安全性能であることは疑いようがありません。たとえば駐車場など、周囲に障害物が多い場所での取り回しの際には、カメラ表示によって、全周囲の安全をメディアディスプレイにて確認することが可能（※）。ディスプレイをタッチすることで、見たい場所を見やすい画面で表示します。自宅駐車場やよくでかける場所を登録しておけば、その場所に到着すると自動的にカメラ表示に切り替わります。