Mercedes-Benz S-Class Impression Mercedes-Benz S-Class Impression

Mercedes-Benz S-Class Impression

2021/5/27

最上級の快適と安全、
そして革新を極めた
ラグジュアリーサルーンの
フラッグシップ

フルモデルチェンジを果たし、昨年から話題となっていたメルセデス・ベンツ新型Sクラス。最新のデジタルテクノロジーを搭載し、各部デザインはラグジュアリーを極めていますが、それはすべて安全と安心を担保するために考え尽くされた現在に於ける最善の選択の総結集でした。ヤナセスタッフがインプレッションします。

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新型Sクラスはモデルに応じて2種類のフロントバンパーが用意されている。今回の試乗車はAMGラインゆえ、サイドに張り出したエアインテークが精悍な顔つきを描き出す。
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よりスリムデザインにモダナイズされたライトユニットは、Sクラスを象徴する3ポイントライト。片側130万個のマイクロミラーで反射・照射する新開発のDIGITALライトを採用している。
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リアコンビネーションランプは流れるように光が走るシーケンシャルタイプのLEDランプを採用。
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リアバンパーもフロントと同じく、モデルに応じて2種類のデザインを用意。AMGラインではエグゾーストエンドを強調した大胆で力強いデザインが、後続車に鮮烈な印象を与えてくれる。

「理性」と「情熱」が共存するフロントマスク

「世界で最も認められたラグジュアリーサルーンである」といわれているメルセデス・ベンツ Sクラス。1903年に誕生したメルセデス・シンプレックス60HPをルーツに、オープンボディが主流だった時代にラグジュアリーサルーンのスタイルを採用。1949年にモデルネームとして採用されて以来、「S」はメルセデス・ベンツのフラッグシップを象徴する記号として輝きを放ち続けています。

新型Sクラスは、今日のメルセデスの最新技術をすべて搭載した、最新・最善のモデルであり、最上級の乗り心地、最上級の快適性という高級車の本質をすべて満足させる仕上がりとなっています。

六角形のフロントグリルは現代的で洗練された風格と威厳に満ちています。フロントグリルとフロントバンパーが一体化しているのは、アクティブボンネットとともに対歩行者への安全性を十分に考慮したもの。さらに今回試乗したAMGラインは、よりアグレッシブなAウィングデザインを採用しており、ロー&ワイド感が強調されているとともに、クロームトリムが施されたフィンが覗く大型のサイドエアインテークが精悍なフロントマスクを形成しています。

よりスリムになったヘッドライトは新開発のDIGITALライトが搭載され、2ピースとなったリアコンビネーションランプのデザインとも呼応しています。ブルーのアクセントで彩られた立体的な6灯風アピアランスは、フロントマスクに先進的かつ鮮烈な印象を与えます。リアランプユニット内には、無数に折り重なる透明ピンを配したクリスタルクリアピンデザインを採用。精巧な3D効果を生み出し、デジタル化された先進的なキャラクターをイメージさせると同時に、リアエンドの上質なアクセントにもなっています。LEDウインカーは流れるように点灯するシーケンシャルタイプを採用。光の粒がスリム&ワイドなボディを滑らかに走り、新型Sクラスのエクステリアを一層魅力的に演出します。

リアエンドは先代モデルに比べ一層ワイドに。サイドのデザインは無駄な演出のない、現代的でシンプルな仕上がりです。拡大されたホイールベースには、フロントオーバーハングに対しリアを長めに設定しているため、伸びやかなボンネットと立体的なフェンダーラインに流れるようなCピラーのラインが強調されています。一切の無駄を廃したプロポーションは、現代のラグジュアリーカーの新たなベンチマークとして洗練された美意識を備えています。

走行時、駐車時などにはドアパネルに格納されてフラットになるシームレスドアハンドルをメルセデス・ベンツで初めて採用しています。展開時はドアパネルと平行に伸長するため、サイドビューの美しさを損ねない設計。さらに注目は、クロームトリムの輝きです。フロントフェンダーのほか水平基調のリアバンパー、リアコンビネーションランプ上部、エグゾーストエンド、リフレクターなどが各部に配置されています。上質なアクセントとなるディテールは、新型Sクラスの魅力を一層際立たせます。

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メルセデス・ベンツでは初導入となるシームレスドアハンドル。キーレスゴーと連動しており、キーを携帯して近づくと自動的に展開し、発進時、ドアロック時には格納される。その際、伸縮時の音にまでこだわって開発されているという。
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スリムなエグゾーストエンドにはクロームトリムがあしらわれている。この各部に配置された繊細な輝きが、新型Sクラスのモダニズムを高めている。

ボディサイズの拡大により前面投影面積が増加したにも関わらず、空気抵抗係数は減少。優れたエアロダイナミクスによって、低燃費を実現している。走行時の風切り音も減少しており、Sクラスならではの高い静粛性がさらに高められている。

アップデートされた最新のデジタルテクノロジー

「Cares for what matters(あらゆることをケアする)」と思わせてくれる新型Sクラス。安全性と快適性の大幅改良とともに、AR技術や3D技術など最新のテクノロジーを搭載。生体認証によるパーソナライゼーションやコンフォート機能は、車の中というよりも、自分専用のラウンジのような感覚。

「ハイ! メルセデス」と声を掛けることから始まるMBUX(メルセデス・ベンツユーザーエクスペリエンス)は、指紋や顔認証などの生体認証を搭載した最新のもの。特に音声操作に関しては品質が飛躍的に向上しています。ソフトウェアはオンラインアップデートに対応しているため、つねに最新版を使用できるようになっています。

ARナビゲーションやインテリア・アシスタントは、より感覚的な操作ができるようになりました。センターコンソールから立ち上がる12.8インチ有機ELメディアディスプレイは、指先でのタッチはもちろん、ステアリングのタッチコントロールボタンでも操作が可能。正面の12.3インチコックピットディスプレイは、4種類の表示スタイルを好みに合わせて設定できます。そこへナビゲーション画面が映し出されると、手元のタッチコントロールボタンで縮尺変更ができるなど利便性にも優れています。

これら有機ELディスプレイの他にも、ヘッドアップディスプレイが標準装備されており、オプションのARヘッドアップディスプレイを選択するとARナビゲーションがフロントウインドウに投影されます。(3Dコックピットディスプレイの同時装着が必要)ドライバーの視界上に映し出されるナビゲーションに、各種アイコン等が重ねて表示されるため、視線を移動することなく計器類や進行方向など各種情報が瞬時に確認できるのは、非常に便利で安全でもあります。

これらの最新デジタルテクノロジーによる自然で直感的な操作は、すべてドライバーの注意を阻害せず快適性と安全性を高めるために備えられています。そのため、ACCの設定からエアコンの操作まで、あらゆる機能をすぐに使いこなすことが出来ました。

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新しいタッチコントロールボタンを備えたマルチファンクション本革巻きウッドステアリング。手を離さずに各種コントロールが可能。自動運転(アクティブステアリングアシスト)作動中に、ドライバーがステアリングを保持していることを検知するセンサーが、従来のトルク検知式から静電容量式センサーに変更され、軽く触れているだけで快適に走行できる。
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初導入された12.8インチ有機ELメディアディスプレイは各種機能を直感的に操作できる。視野角が広いため、あらゆる角度から美しい画面が見ることができる。縦型になったことで進行方向のナビゲーションマッピングも見やすく感じた。
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12.3インチのコックピットディスプレイには、4つのスタイルで各種計器類の数値を表示できる。写真はタコメーターを中心に配したレッドゾーンの「スポーティ」。
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ロングモデルに標準、ショートモデルにオプションで装備されるアクティブアンビエントライトは、消灯時は一切その存在を感じさせないブラックパネルで覆われている。点灯時には室内のムードを高めるだけでなく、レーダーセーブティやクライメートコントロール、MBUXとも連動しており安全性と利便性を高めている。

洗練されたディテールのすべては快適性の追求のために

最新デジタルテクノロジーとともに快適性を追求・実現しているのは、細部までこだわり抜いたディテールのデザインです。たとえばダッシュボードのエアアウトレットは、フィンにまで洗練されたデザインが施されています。風量はLEDスイッチで3段階の調節が可能となっていて、ここでもクロームトリムが現代的な印象を高めています。そしてクルマから離れていても、このデザインコンセプトを象徴しているのがエレクトロニックキー。彫刻的かつ先進的なフォルムへと変更され、最新のメルセデスを所有する喜びを高めてくれます。

パワーシートのメモリーボードには、静電容量式の調節スイッチを採用。さらに後席専用クライメートコントロールはデザイン性とともに細部までホスピタリティが行き届いていることが特に感じられます。パーソナライゼーション機能に対応し、後席専用の20箇所のモーターにより、きめ細やかな空調が可能に。

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3段階に調節可能なエアアウトレットはLEDでその風力をひと目で確認できる。フィンに刻まれたエンジンターンやクロームトリムも、こだわりが細部まで及んでいることが分かる。
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新しくデザインされたエレクトロニックキー。洗練されたモダンなフォルムは、目にするたびにラグジュアリーサルーンの所有欲を満たしてくれる。

後部シート

今回の試乗車はダイヤモンドステッチのナッパレザーシートが採用されたモデル。貝殻をイメージした立体的で上質なデザインは、新型Sクラスのインテリアを贅沢に彩っています。シートヒーター、メモリー付パワーシートと電動ランバーサポートも装備。リクライニング可能な後部エグゼクティブシートはレッグスペースの余裕が旧型比で約50mm拡大し、さらに寛いだシートポジションをとることができるようになりました。併せて助手席側バックレストを旧型比で26°前方に倒せるようになったことで、後席の居住性も向上しています。

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ダイヤモンドステッチが施されたホワイトパンチングレザーの後部シートは、左右別にリクライニングできるメモリー付きパワーシート(S 500 4MATICにオプション設定、ロングモデルに標準装備)。オプションのリアコンフォートパッケージを選択すれば、シートヒーターと連動するネック&ショルダーウォーマー、後席左右それぞれで楽しめるリアエンターテインメントシステム、リアセンターアームレストに脱着可能な7インチMBUXリアタブレットが備えられる。さらにロングモデルにはSRSリアエアバッグも初導入(オプション)。
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シート調節スイッチは新しく静電容量式となり、タッチするだけでスイッチをスライドすることなくリクライニングがセットできる。パネルデザインも美しく、洗練されたデジタルインテリアのイメージが高まった。
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後席には専用のクライメートコントロールパネルが備わっている。MBUXによる言葉での操作も可能だが、温度表示を確認しながらタッチ操作もすることができる。
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最新デジタルテクノロジーとモダンデザインのすべては、安全で快適なラグジュアリーサルーンのために。

クルマ移動の時間をファーストクラスの時間に

主にエクステリアとインテリアについてレポートしてきましたが、Sクラスはパワフルな直列6気筒エンジンと9段変速オートマチックをコンピュータが細かく制御することにより、トルクフルで滑らかな走りを実感できます。
早朝の都心を飛び出し高速道路で郊外へ。インターを降りてから交通量の多い交差点で信号を待つ時間、山へと向かうワインディングから脇道の林道まで、まるで自宅のリビングルームがそのまま移動しているかのようで、窓の外の風景が移り変わることが不思議に感じられたほど後部座席での快適性を実感しました。

後部シートをメインシートとしているSクラスのお客さまが、このクルマに求めるのは、飛行機でいえばファーストクラスのシートでしょうか。それゆえ目的地まで移動する時間をラグジュアリーなものにするため、現代のテクノロジーが提供できるすべてを総動員しているのです。

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