日常点検

日常点検は、お客さまの責任において行っていただく点検です。適切な時期(給油時、洗車時、または高速走行前など)および車の使用状況に応じて行ってください。万一、点検中に少しでも異常な箇所または状態に気付いた場合には、すぐにお近くのヤナセにて、点検を実施してください。また、お客さまご自身での点検が不安な場合には、日常点検項目をカバーする「アルファプラスチェック」もご利用いただけます。尚、専用テスターが接続可能なメルセデス・ベンツ車(スマートを含む)につきましては、メルセデス・セーフティ・チェックでのご対応になります。

日常点検

1. 運転席に座って

運転席に座って、室内の点検をおこないます。チェック項目は以下の通りです。

ウィンドウォッシャ噴射状態
ウィンドウォッシャ液の噴射の向き及び高さが適当か点検。
ワイパー拭き取りの状態
ワイパーの作動が適正か、拭き取り状態に異常はないか点検。
駐車ブレーキの状態

駐車ブレーキレバーをいっぱいに引いた時、あるいは、駐車ブレーキペダルをしっかりと踏み込んだ時、引きしろ(踏みしろ)が適正か、または確実に作動するかを点検。

ブレーキ
  • 引きしろは、メーカー、車種により異なります。
エンジンのかかり具合
エンジンが速やかに始動し、スムーズに回転するか、始動時やアイドリングで異音がないかを点検。
低速・加速の状態
アクセルペダルを踏んだ時に引っ掛かりがないか、また、エンスト、ノッキングなどを起こさずスムーズに回転し、加速に異常がないか走行点検します。
ブレーキペダルの点検

エンジンを始動し、セレクタレバーが「P」(M/Tは「N」ポジション)の位置にシフトしていることを確認します。
ブレーキペダルを踏み込み、ブレーキの作用及び踏みごたえが適当であるかを点検します。
また、ペダルを数回踏んだ時、ペダルが一定の位置で止まらなかったり、踏みごたえがやわらかい時は、ブレーキ液漏れ・空気の混入が考えられますので直ちに点検を受けてください。

ブレーキペダル

2. エンジンルーム

ボンネットをあけて、エンジンルームの点検をおこないます。チェック項目は以下の通りです。

ブレーキ液量

リザーバタンク内の液量が規定の範囲内にあるかを点検。
液量の減り具合が著しい時は、ブレーキ系統の液漏れが考えられますので点検を受けてください。

  • 必ずメーカー純正ブレーキ液を使用してください。
バッテリー

バッテリー液量が規定の範囲内にあるかを点検。
液面が最低液面線以下の場合、直ちにバッテリー液を補充します。

  • メーカー、車種により液量点検の不要な場合があります。
エンジンオイル液量
レベルゲージの先端に付着しているオイルが上限と下限の間にあるかを点検。
下限レベルより油量が下の時は、使用中と同じオイルを補充します。
冷却水量

リザーバータンク内の冷却水量が規定の範囲内にあるかを点検。水量が著しく減少しているときは、ラジエーター、冷却ホースなどからの漏れが原因と考えられますので点検を受けてください。

リザーバータンク
  • 規定範囲内を示すマークは、メーカー、車種により異なります。
ウィンドウォッシャ液量

液量が適当かを点検します。補充方法はメーカー、車種により異なります。

  • 純正ウィンドウォッシャ液をご使用ください。

3. 車のまわり

クルマの周りで点検をおこないます。チェック個所と内容は以下の通りです。

タイヤの空気圧

タイヤのたわみ状態により空気圧が適正か点検。
エアゲージ(空気圧計)がある場合は測定します。
規定値でない場合は調整します。

タイヤの空気圧
タイヤの状態

タイヤ全周に損傷がないか、異物が刺さっていたり、かみ込んでいないかを点検。
接地面が異常に摩耗していないかも点検。
タイヤの溝の深さに不足がないかスリップサイン(摩耗警告表示)などにより点検します。

タイヤの状態
灯火装置、方向指示器等の点灯・点滅具合、汚れ、損傷

フロント及びリアの照明装置、方向指示器等の灯火装置の点灯・点滅具合を点検。また、レンズなどに汚れや損傷がないかを点検します。

灯火装置、方向指示器等の点灯・点滅具合、汚れ、損傷

4. 走ってみて

実際に走ってみて、不具合がないか確認します。周囲の状況に十分注意し、安全な場所で点検してください。チェック個所と内容は以下の通りです。

エンジンのかかり具合
エンジンが速やかに始動し、スムーズに回転するか、始動時やアイドリングで異音がないかを点検。
低速・加速の状態
アクセルペダルを踏んだ時に引っ掛かりがないか、また、エンスト、ノッキングなどを起こさずスムーズに回転し、加速に異常がないか走行点検します。
走行中の異常個所
前回又は前日の運行中に異常を認めた箇所について、通行に支障がないかを点検します。