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Mercedes-Benz EQC Impression

メルセデス・ベンツ初の電気自動車EQC
気になる性能、乗り心地、使い勝手をヤナセスタッフがレポート!

話題の電気自動車は、性能も乗り心地も大きく進化してきました。
「使い勝手や乗り心地は?」「航続距離はどのくらい?」など、気になる点をヤナセスタッフが実際にEQCを試乗し、レポート形式でお伝えします。

  • 2020年12月04日
【イメージ】Mercedes-Benz EQC Impression

2基の高出力モーターで
最高出力408PS、
最大トルク765N・mを発揮。

まずはEQCについて少しだけ解説します。日本では2019年7月に発表され、販売開始を記念した限定55台のEQC Edition 1886は同年10月、EQC 400 4MATICは今年7月から納車が始まりました。エンジンに代わってフロントアクスルとリアアクスルに1基ずつ専用開発された高出力モーターを搭載し、最高出力408PS(300kW)、最大トルク765N・mという驚異的なパワーを発揮。航続可能距離はWLTCモードで約400kmにも達します。急速充電(CHAdeMO)に対応するのはもちろん、メルセデスならではの高度な快適性、安全性、実用性も兼ね備えています。プラットフォームは、メルセデスのSUVの中でも人気の高いGLCですが、80%以上のパーツはEQC専用設計です。ボディサイズは全長4,770mm×全幅1,925mm×全高1,625mmと、全長と全幅はEQC、全高はGLCの方が大きいですが、ホイールベースは2,875mmと共通。エクステリアは、ヘッドライト、グリル、バンパーが一体化されたフロントマスクをはじめ、他のメルセデスとは一線を画す先進的なデザインが採用されています。インテリアも同様に先進的な雰囲気を醸し出しますが、MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)の操作方法、ヘッドライトやハザードランプなどのスイッチ類はメルセデスのスタンダードと言える位置にレイアウトされています。

【イメージ】Mercedes-Benz EQC Impression

AT車のごとくスムーズに発進。

今回の試乗ルートは東京・芝浦のヤナセ本社を起点に千葉県の犬吠埼をぐるりと巡るというもので、走行距離は300km程。ステアリング付け根の右側にあるスタートストップボタンを押すと、目の前のディスプレイに「EQ」の文字が浮かび上がります。これで準備OKです。シフトをDレンジに入れ、ブレ―キペダルから足を離すと、そろそろと動き出します。クリープ現象が起きるようセッティングされているおかげで、内燃機関の自動車から乗り換えても違和感なく、いつも乗っているAT車のようにスムーズにペダル操作ができました。また、トルクがあるので、発進もとてもスムーズです。

4MATICならではの
安定したドライビングと
電力消費量の最小化を実現。

前記したように、EQCは専用開発されたコンパクトな高出力モーターをフロントとリアのアクスルそれぞれに搭載し、最高出力408PS、最大トルク765N・mを発揮します。アクセルを踏んだ瞬間に最大トルクを発生できるため、静止状態から100km/hに達するまでわずか5.1秒しかかかりませんが、安全性を考慮して最高速度は180km/hに設定されています。強力なパワーをコントロールするため、駆動方式は4MATIC(四輪駆動)です。トルク配分は前後ともに0~100%の連続可変式となっており、効率と走行性能が常に最適になるようバランスされています。具体的には、低~中負荷域では効率を最大化するためフロントモーターのみで駆動し、追い越しなど、パワーを必要とする場合にはリアモーターも駆動。前後のトルクを可変的に調整することで、4MATICならではの安定したドライビングを実現するとともに、走行状態に応じた効率的なトルク分配によって電力消費量を最小化しています。

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