大自然が作り出した幻想的な光景を見に行こう
千歳から支笏湖を巡る「秘境の絶景」の旅

世界遺産や国立公園、観光スポットなど四季折々の美しさが楽しめる北海道ですが、その雄大な大地には、まだあまり知られていない場所もたくさんあります。車でアクセスし、さらに徒歩でたどり着いた先には、想像を超える幻想的な風景が広がっていました。隠れ家のような名宿や、意外な場所にある名店など、支笏湖周辺には知られざる北海道の魅力がいっぱいです。

  • 2022年08月04日
  • 文:渡瀬基樹
  • 写真:佐藤亮太
ポルシェ 718 ボクスター
プレミアムカーレンタル千歳
ポルシェ 718 ボクスター
ポルシェ 718 ボクスター
ポルシェ 718 ボクスター(O-Iクラス)の利用料金は、24時間まで3万9600円、以後1日ごとに2万9700円(いずれもレギュラーシーズン料金)。

支笏湖は札幌や千歳から気軽に足を運べる穴場のスポット

さまざまな輸入車を気軽にレンタルできる「ヤナセ プレミアムカー レンタル」。東京、神奈川、埼玉、千葉、栃木、群馬、大阪、京都、奈良、滋賀、和歌山、兵庫、北海道、沖縄を基準配備エリアとして設定していて、レジャーにぴったりのサービスです。

新千歳空港近くに専用店舗のある「プレミアムカーレンタル千歳」では、特別な車種もラインアップ。その中の1台であるポルシェ 718 ボクスターなら、北海道のさわやかな風を感じながら、軽快なドライブが楽しめます。2シーターながら、前後にトランクが用意されているので、荷物もバッチリ収納できます。

プレミアムカーレンタル千歳を起点とする、今回の旅のテーマは「秘境の絶景」。風光明媚な絶景スポットが数多く存在する北海道ですが、今回はあまり知られていない隠れた絶景スポットへとご案内します。まずは「プレミアムカーレンタル千歳」から約30分、林間の道をボクスターで駆け抜けると、目的地の支笏湖へと到着しました。

日本屈指の透明度を誇る支笏湖は、新千歳空港や札幌から気軽に訪れることのできる観光スポット。温泉地として知られる近隣の洞爺湖に比べれば知名度は劣りますが、春は新緑、夏はアクティビティ、秋は紅葉、冬は氷濤まつりと、四季折々の顔を楽しむことができる穴場スポットです。

支笏湖の北岸は、718 ボクスターの幌をオープンして湖からの風を感じながら疾走できる、絶好のドライブルート。湖をバックに写真を撮影できるスポットもあります。

大自然が生み出した神秘的な「緑の世界」へ
楓沢
楓沢
「楓沢」は涸沢で、通常時は水は流れていない。基本的に砂地で歩きやすいが、ところどころに滑りやすい場所がある。回廊に至るまで、あるいは回廊の途中も、多数の倒木がある。乗り越えたりくぐったりしなければならない場所もあるので、動きやすい服装は必須だ。
苔の回廊
回廊の入口は5mほどの幅があるが、奥へ進むにつれて狭くなっていき、左右に緑の壁が迫ってくる。やがて1人がギリギリ通れる幅まで狭くなる。

大自然が生み出した神秘的な「緑の世界」へ

2020年に法面崩落により、支笏湖西岸からオコタンペ湖方面へ向かう北海道道78号は通行止めでした(2022年7月現在)。Uターンして湖の南岸にある隠れたフォトスポットへと向かいます。

国道453号沿いにある駐車スペースに718 ボクスターを停め、歩くこと15分。「紋別橋」の下を流れる「楓沢」を、支笏湖を背に上っていきます。何本かの倒木を乗り越え、砂利道を歩くこと約20分、左右に緑に包まれた幻想的な光景が広がりました。目的地の「苔の回廊」です。

固まった溶岩が浸食されてできた回廊状の水路に、苔が自生して生まれた「苔の回廊」は、高さ5~10mの緑の絨毯の壁面が、数百mに渡って続いています。自然の力によって生み出された神秘的な光景に、圧倒されます。

進めば進むほど、両側の緑の壁は高く、道は狭くなっていき、回廊らしさが増してきます。現代日本の風景とは思えない、圧巻の風景が広がっていました。

  • 「苔の回廊」には専用駐車場はありません。「紋別橋」から約2km西側、または約2km東にある公共駐車場を利用しましょう。
  • 「紋別橋」から「楓沢」への入口および「苔の回廊」までは、未舗装で傾斜が急なルートです。トレッキングシューズなど十分な装備を用意しましょう。熊や鹿などの自然動物と遭遇する可能性もありますので、十分に注意をして下さい。また入林届が必要な場合があります(詳細は「北海道森林管理局」にご確認ください)。
七条大滝
滝へと下りる階段はしっかり整備されたものではないため、滑落に注意。滝の周辺や、写真右下の丸太の橋も、夏場はとても滑りやすい。
七条大滝
七条大滝
勇払川水系の丸山川の途中にある七条大滝から流れ出る水は、まさに清流。さわやかな涼がとれる、ヒーリングスポットだ。

清流が降り注ぐ大迫力のヒーリングスポット

「苔の回廊」の次は、支笏湖の東側に位置する「七条大滝」へ。支笏湖の伏流水を源流とした、迫力ある水の流れを楽しむことができます。実は七条大滝が有名なのは冬の光景で、氷製のカーテンのような幻想的な氷瀑が出現します。しかし、除雪のされていない道を進むなど、十分な装備と経験が必要な、上級者向けのスポット。冬登山に慣れた人でなければ、訪れるのは無謀な場所です。

夏であれば難易度は下がるうえ、冬とは違った涼しさと爽やかさに溢れる姿を目にすることができます。まず国道276号沿いにある「七条大滝入口駐車場」に718 ボクスターを停め、林道を歩くこと30分。看板の先にある小路を進むと、次第に水の音が近づいてきます。谷底のはるか下に、滝壺が確認できました。

ここからがかなりの難関。通路というにはあまりに不安定な崖への道を進んでいかなければなりません。手すりや滑落防止のロープはあるのですが、この日はちょうど雨上がり。ずるずると滑りそうな急勾配を約30m、慎重に少しずつ降りていくと、ようやく七条大滝の目の前まで到達しました。

高さ約16mに渡って清流が落ちる姿は、まさに圧巻です。降り注ぐ水に濡れることを厭わなければ、滝の裏側に回って写真を撮ることも可能ですが、足元にはくれぐれも注意してください。

  • 「七条大滝」手前の斜面は傾斜が急で滑りやすい危険なルートです。自然動物と遭遇する可能性もありますので、十分に注意をして下さい。
ポルシェ 718 ボクスター
雨ノ日と夕やけ 北海道千歳市支笏湖温泉
雨ノ日と夕やけ
北海道千歳市支笏湖温泉
https://amenohito.com/yuyake/

支笏湖の温泉と湖畔散策を楽しんだあとは、日常の喧噪を忘れてのんびりと

ホテルも支笏湖近くに佇む、隠れ家のような名宿へご案内。「雨ノ日と夕やけ」は支笏湖温泉の一角にある、全5室の小さな宿です。コンビニや食料品店のない支笏湖温泉は、日常の喧噪を忘れてのんびりしたい人には絶好の場所。「雨ノ日と夕やけ」の館内には自動販売機やwi-fiもあえて設置していません。お気に入りの本を持ち込んで、窓の外の支笏湖を眺めながら、ゆったりした時間を過ごしてみましょう。

ゲストルームにはそれぞれジャグジーバスを備えていますが、温泉の大浴場を楽しみたい人は「支笏湖 第一寶亭留 翠山亭」の大浴場(露天風呂つき)を無料で何度でも利用可能。歩いて3分の距離は、夕涼みにぴったり。そのまま支笏湖の湖畔散策を楽しむのも一興です。近隣には、千歳川が流れ出る場所に架かる「山線鉄橋」など、フォトジェニックな場所がたくさんあります。

夕食はカウンター席とテーブル席が並ぶレストランで味わうコースメニュー。「雨ノ日と夕やけ」の名物である焼きたてのピザのほか、季節のサラダやスープ、特製のジェラートなど、地元の素材を活かした絶品料理が味わえます。モーニングも「定山渓精肉店」のソーセージや酒井農場のたまごなど、地の食材がふんだんに盛り込まれたセットを提供しています。

雨ノ日と夕やけ 北海道千歳市支笏湖温泉
雨ノ日と夕やけ 北海道千歳市支笏湖温泉
雨ノ日と夕やけ 北海道千歳市支笏湖温泉
リピエーニ
北海道千歳市柏陽1-3-4
http://cucinaripieni.jp
リピエーニ
リピエーニ
オーナーシェフの輪島さんは1983年に札幌でイタリアンレストランを開業。1991年に現在地へ移転して「リピエーニ」をオープンした。

住宅街の真ん中にある隠れたイタリアンの名店へ

翌日のランチも、ちょっと変わった「秘境」のレストランへ。支笏湖から718 ボクスターで千歳市街へと戻り、郊外に開発されたニュータウンへと向かいます。戸建て住宅が整然と並ぶ閑静な住宅街にある「リピエーニ」は、創業39年の隠れ家的なイタリアンレストランです。

素朴な雰囲気の店内ですが、味は抜群。お願いしたのはランチのフルコース(2980円)で、5種類のアンティパスティ(前菜)とクリーミーなスープにはじまり、メインは海老とクリームソースの自家製生パスタ、天然の酵母パンやデザートに至る豪華なメニューです。北海道産を中心とした新鮮な素材がふんだんに使用されていて、野菜やハーブは、なんとご主人が有機無農薬で自家栽培しているというこだわりようです。

メインのパスタは海老の風味が凝縮した贅沢な味わい。まろやかなスープや、焼き目が香ばしいプリンも実に濃厚です。お好みに合わせて1980円のコースやパスタランチコース(パスタメニューの価格+580円)など、気軽に楽しめるメニューを選ぶことも可能。ディナーはパスタコース(3500円~)、フルコース(5300円~)など、多彩なメニューが揃っています。

ポルシェ 718 ボクスター

公共交通機関で足を運びにくい場所だからこそ、車が大活躍!

札幌市街から約1時間、千歳からは約30分。北海道の中心部にほど近い支笏湖ですが、ここでしか目にすることのできない、素晴らしいスポットがいっぱいです。足を運ぶのは難しい場所へ向かうときこそ、車が大活躍。パワフルかつ軽快な718ボクスターが相棒なら、旅の楽しさもまた格別なものになるでしょう。

この夏、素敵な1枚が撮れるフォトジェニックなスポットへと、ぜひ足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。SNSにアップすればみんなが驚くような、インパクトのある写真が撮影できるはずです。

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│プレミアムカー(輸入車)の取り扱いは2023年10月31日(火)をもって終了となりました。長らくのご愛顧、誠にありがとうございました│

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