いま注目の福岡・糸島は、おしゃれなお店や絶景スポットがいっぱい！

福岡市内から車で30～40分ほどの場所に位置する糸島市は、北に玄界灘の大海原が広がり、南に脊振山地の緑が集まる、自然の恵みにあふれるところ。福岡市のベッドタウンいう役割を持つ一方で、海岸沿いには白く輝く砂浜が広がり、付近にはおしゃれなカフェやレストランが建ちならぶリゾート地としての側面も併せ持っています。日帰りで気軽に向かうことのできるドライブスポットへ、是非お出かけしてみませんか？

2023年07月20日
文：渡瀬基樹
写真：佐藤亮太

旅のお供はポルシェ718 ボクスター GTS 4.0。3995ccの水平対向6気筒自然吸気エンジンは、最高出力294kW（400PS）を発揮し、ミッションは6速MTと7速PDKが設定されている。

砂浜や海水浴場が多い糸島。「姉子の浜」は、歩くとキュッキュッと音がする「鳴き砂」で有名。

「夕日の二見ヶ浦」と呼ばれる、桜井二見ヶ浦の夫婦岩。夏至の頃に、岩の間に夕日が沈む。

「糸島ブランド」の多彩な店舗が集まっている

福岡市に隣接する糸島市は、いま注目を集めているエリア。サーフィンなどのマリンスポーツを楽しめる海の自然と、登山やハイキングが満喫できる山の自然が調和しており、食べものも海産物と農産物が豊富に揃っています。

近代的なショッピングモールも存在しますが、一方で大規模な産地直売所や、ここにしか存在しない工芸品・雑貨・家具などのショップ、さらに海沿いにはリゾート地のようにおしゃれな飲食店など、幅広いジャンルのお店が揃っているのも特徴の1つ。近年、クリエイターを中心とした移住者が増えたことで、新たな糸島ブランドの商品も生まれています。

福岡市への交通アクセスも良好。博多や天神、福岡空港から1本でアクセスできる鉄道も便利ですが、福岡都市高速から直結している西九州自動車道を利用すれば、福岡市街から車で30分ほど。糸島でさまざまなお店を巡るためには、やはり車の利便性に軍配が上がります。

実は佐賀県や長崎県からもアクセスしやすい糸島は、九州北部のさまざまな場所から日帰りドライブが楽しめるロケーション。宿泊施設も増えていますので、のんびりとした一泊旅行もおすすめです。

ランチセットはパスタまたはピッツァと、スープ・サラダ・バケット・ドリンクが含まれる。「クレオーラ」のセット（写真左）は2310円、マルゲリータ（同右）は2090円。

ジェラートはコーン、カップともシングル（400円）とダブル（560円）が選択可能。王道のバニラ（写真左）やベルギーチョコ（同右）のほか、ヘーゼルナッツやラムレーズンなど多彩な味が選べる。

「アルパチーノ」の店内は実にファンシーな雰囲気。テラス席も用意されているので、目前に広がる海を眺めながら、ゆっくりとした時間を楽しめる。

本格的なイタリアンランチとスイーツを満喫

糸島市から福岡市西区にかけて約1km続く二見ヶ浦海岸は、夫婦岩の周囲に沈む夕陽が美しい、風光明媚なスポットです。この絶景を眺めながら、さまざまなグルメが楽しめるのが「PALM BEACH THE GARDENS」（パームビーチ・ザ・ガーデンズ）。レストランやカフェ、スイーツショップなどが揃ったリゾートモールです。

中核的な存在がイタリアンレストランの「PALM BEACH」。厳選された地元の旬の食材がふんだんに使用されている地産地消のお店で、落ち着いた南国リゾート調の室内席と、玄界灘の海原が一望できるテラス席が用意されています。

パスタは、お店のオープン当初からの人気メニューである「クレオーラ」のランチセットをチョイス。海老と帆立がたっぷり入ったカレートマトクリームパスタで、濃厚な味わいがやみつきになります。ピッツァの一番人気はトマトとイタリア産のモッツァレラチーズの相性抜群なマルゲリータ。こちらも素材の旨味が凝縮された、濃厚な一品です。

ランチのあとは、甘いものを楽しみましょう。モール内にある「ALPACiNO」（アルパチーノ）にはイタリアンジェラートとコーヒーのほか、多彩なスイーツやドリンクが用意されています。ジェラートは10～13種が用意されており、濃厚な味わいながら、後味はさっぱり。夏にピッタリのスイーツです。

PALM BEACH THE GARDENS
福岡県福岡市西区西浦285
http://pb-gardens.com/

PALM BEACH
092-809-1660
営業時間：11:00～19:00（Lo：18:00）

ALPACiNO
092-809-1525
営業時間：11:00～18:00（平日）、10:00～18:00（土日祝）

「しおをかけてたべるプリン」は、塩とカラメルソースをかけて食べる「花塩プレーン」（450円・写真）のほか「焦がし塩キャラメル」など4種類の味があり、持ち帰りも可能。またいちの塩やプリンは糸島市内の新三郎商店の店舗やオンラインショップでも販売している。

昔ながらの製法で作られた天然の塩

次は糸島半島を海岸線沿いに西へと向かいます。立石山の南側をぐるりと回った先にある駐車場へ車を止め、砂利道を5分ほど歩くと現れるのが「工房とったん」。糸島の有名な塩「またいちの塩」を生産している、新三郎商店の製塩所です。

またいちの塩は、山と海の豊富なミネラルが混ざり合った天然の塩。海がきれいな日に海水をくみ上げて、昔ながらの製法で作られています。

工房とったんではこの塩づくりの様子を見学できる（要予約）ほか、ショップも併設。またいちの塩のほか、名物の「しおをかけてたべるプリン」、さらに塩釜ゆで卵やポテト、コーヒーや旬の果物を使用したドリンクなどを味わうことができます。

この日は自転車で訪れたインバウンドの観光客で大賑わい。欧米を中心とした海外でも、工房とったんのロケーションの素晴らしさと、塩が使われたスイーツやドリンクの美味しさは知れ渡っているようです。

またいちの塩製塩所工房とったん
福岡県糸島市志摩芥屋3757
営業時間：10:00～17:00（7～9月は10:00～18:00）
定休日：年末年始
https://mataichi.info
※土日祝は専用駐車場が有料となる

「またいちの塩」ができるまで

①汲み上げたくみ上げた海水を、立体塩田の上から竹を伝わせて、10日間循環。太陽と風の力で水便を蒸発させ、塩分の濃度を3％から8～9％程度まで上げる。

②濃度が上がった海水を平釜に移し、薪で炊きあげる。沸騰すると塩が辛くなるため、温度管理技術は繊細に。二段構えの平釜の上段に移して2日間、下段の釜に移して1日炊き、塩分濃度を上げる。

③塩分濃度が30％を超えたあたりから、塩が結晶しはじめる。丁寧にすくっていき、作業場で異物の除去などを行ってから、製品として出荷される。

バーベキューはコンセプトの異なるさまざまなエリアを用意。プライベートビーチに来たような空間や、落ち着いた雰囲気の家具が揃った場所など、グループのスタイルに合わせて選択できる。

基本プランの肉セット（写真右奥・4人前）と海鮮盛り（写真左、手前・3人前）。食材を別途持ち込めるが、ドリンクの持ち込みは別途500円必要。

気持ちの良い風が感じられるハンモックやブランコがたくさん設置されている。食休みはもちろん、写真映えすることも間違いなし！

手ぶらで楽しめる豪華なバーベキュー

最後はお手軽にバーベキューを楽みましょう。「LASPARK RESORT」（ラズパークリゾート）はグランピングやキャンプ、バーベキューやアクティビティなど、さまざまなアウトドア体験ができる統合型リゾート施設です。

夏のアウトドアは魅力満載ですが、唯一の難点は道具や食材など事前の準備と片付けが煩雑であるところ。その点、LASPARK RESORTは「手ぶらでBBQプラン」が用意されているため、気軽に体一つで体験できます。

基本プランは焼き台や食器などのBBQセットと、約305gの肉（牛バラ、カルビ、糸島豚バラなど）の合計で4400円（1名分）とリーズナブル。ちょっとリッチなメニューにしたい場合は、追加で国産牛ステーキ（150g・3500円）や海鮮盛り（1人前・2500円）などをオーダーできます。チーズじゃがバター（700円）や海鮮アヒージョ（950円）などのアルミグリルメニューが用意されているもうれしい。

時間は10:30～15:30と16:30～20:30の2部制。夕食をゆっくりと食べても、福岡市内まではゆとりを持って帰れる時間帯です。もし翌朝までゆっくりしたい人のために、豪華なグランピング施設も用意されています。ただしグランピングは大人気なので、基本的に事前予約が必要です。

LASPARK RESORT
福岡県糸島市志摩桜井字浜田4850-1
092-332-0713
https://laspark.jp/
営業時間：10:00～22:00（パーク内一般開放）