スマートフォンで愛車と家族を素敵に撮る、3つのアイデア

クルマへの愛着はその思い出の数に比例するもの。ヤナセオリジナルコンテンツでは今まで2回にわたって、いまや誰もが日常的に使っているスマートフォンのカメラ機能による撮影アイデアについてお送りしてきました。
今回のテーマは愛車と家族。家族と一緒に過ごした時間をちょっとエモーショナルな記念写真にするアイデアをお届けします。

  • 2022年09月08日
  • 写真:高柳健
  • 文:前田陽一郎

レンズは標準、グリッドラインを忘れずに

スマートフォンのカメラ機能は、もはや一眼レフやコンパクトデジカメに並ぶほどの機能をもっているものも少なくありません。ですがここでは特別な機能を用いた撮影ではなく、あくまでもスマートフォンならではアングルと構図のアイデアとしてご覧ください。

使用したスマートフォン
過去記事「スマホで愛車をドラマチックに撮影する、たった3つの基本」と同様のiPhone11。複数の光学レンズを搭載していますが、基本的に標準を使用。
使用した機能
まずグリッドはオンに。ポートレート機能を搭載したモデルであれば、いつでもオンにできるように。ポートレート機能は被写界深度(ピントだと思ってください)が浅くなるので、(一般的に)印象的な写真になります。
アプリケーションはこれも第一回記事同様に「Focos」
(iOS 11.0 以降。iPhone、iPad、および iPod touch に対応。)
をおもに被写界深度の調整に使用しました。

1.印象に残る写真は「思い切り良く」が基本です

こちらの写真はクルマを風景の一部にして、ボリュームは1/9程度に。女の子を中央に配置しすることで、愛車が親子を見つめるような見え方に。被写界深度は撮影後にアプリで調節しています。

じつは“クルマって意外に大きい”。これはプロのカメラマンもよく口にされることですが、その言葉のとおり、クルマは写真に撮ろうとすると、意外やその体積の大きさに驚かされます。クルマ単体を撮影するなら、第一回記事の「画面は1/3で考える」で記したように、画面のなかのクルマを3割強のボリュームに抑えると、案外キマるものです。

ところが、人と一緒に撮影しようとすると、今度は思いのほか人のボリュームが小さいことに気づきます。人もクルマも風景も、全部うまく入れたい、というのは当然ですが、それぞれのボリュームがあまりに違いますから、まずは「思い切り」引くか、寄るかの判断が基本となります。

[第一回記事 スマホで愛車をドラマチックに撮影する、たった3つの基本]
https://www.yanase.co.jp/original/202010/03.html

上の写真のまったく逆の配置がこちら。人は風景に溶け込ませて、クルマを画面のほぼ半分までボリュームアップ。面白いのは、愛車が親子を見つめるような雰囲気が変わらないところ。この2枚の写真は同じ構図で「視点の入れ替え」が行われているのです。

2.クルマでしか撮れない写真は「窓越し」にあり

クルマと家族の写真を撮ろうとすると、ついクルマの前に立って、カメラに向かって正体した記念撮影が多くなってしまいませんか。確かにクルマの写真といえばエクステリアを写したもので、インテリアをわざわざ写そうとはしないものです。一方で、クルマと過ごした家族の時間というのはむしろ車内の匂いや窓から眺める景色が大半なのではないでしょうか。そこでぜひトライしていただきたいのが窓やガラスを使った撮影です。第二回「スマートフォンで愛車と夜景をドラマチックに撮影する3つのヒント」では、窓ガラスに写る夜景の撮影をオススメしていますが、こちらは窓やガラスのフレームを使って、額縁効果をねらおうというものです。

また、室内外の光のコントラスは高ければ高いほどに立体感も増すため、そういう点においても額縁効果を期待できるわけです。

フロントウィンドウやサイドウィンドウ越しの風景写真はよく目にしますが、家族が映り込むことで楽しい時間を想起させる一枚に。
サイドミラーを使っての撮影も絵にしやすいものです。ここではミラーの中の人物にフォーカスしたく、アプリケーションで修正を施しています。
構図としては単純ですが、窓越しに前後した家族写真というのも、ならではの構図ではありませんか。風景に山や緑、街などが入ってくると、このシンプルな構図が生きてきそうです。

3.スマートフォンならではのアングルから

第一回でも触れましたが、スマートフォン内蔵カメラの最大の強みはその機動性の高さに尽きるでしょう。雨の中だろうと雪の上だろうと、地面に設置する位置から撮影できる気軽さは従来のカメラでは考えられないような撮影が可能です。

また、内臓のレンズが26〜28mm(35mm相当)というセミワイドレンズのために、地面に撮影目標がなければ、クルマ、人、景色を一気に取り込むことが可能な上に、目線の高さでは凡庸になってしまう背景をダイナミックに演出することが可能です。

第一回記事でもご紹介しましたが、クルマと風景と人を同列の存在感で撮影するにも、スーパーローアングルが正解。スマートフォンのレンズがおよそ28mmのセミワイド相当のものが多く、空間に広がりを作ることができます。
地面にスマートフォンを置いたスーパーローアングルの最大のメリットは風景と人とクルマのボリュームを均等化できるところ。

クルマも大きな家族として撮影してみる

人、クルマ、風景。出かけた先での思い出は、可能な限り一枚の写真に詰め込みたいものです。が、不思議と均等に必要なものを必要な分だけ詰め込んだ写真というのは後で見返すと思いのほかのっぺりと印象の薄いものになりがちです。

冒頭部でもご提案しているように、クルマと家族の記念写真は「思い切り」が重要です。むしろちょっとかわったアングルだったり、クルマが見切れていたり、と工夫してみると、新しいアングルや構図に出会えるはずです。

ちなみに、トップの写真とこちらの写真は、ともに「日の丸構図」に家族の動きを加えたもの。さらに正面からの2枚は同じ配置でも地面からと頭上からの見え方の違いを試してみたものです。ご参考にしてみてください。

ともにまったく同位置から高さだけを変えて撮影したもの。頭の上から見下すアングルと地面からのアングルの違いがよくわかるかと思います。ポイントは当たり前の目線写真ではない、という点です。

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