無骨さと逞しさに惹かれる
愛車候補の一台

佐野勇斗 meets YANASE Vol.2

Vol.1では、Cadillac Escaladeを「憧れの一台」と呼び、その魅力を語ってくれた、俳優でダンスボーカルグループ「M!LK」のメンバーでもある佐野勇斗さん。今回は、実際に愛車候補にも挙がっているEscaladeに興味を持ったきっかけから、車での過ごし方、今まで1番気持ちよく走れたドライブコースなど、佐野さんの車時間にフォーカスします。

  • 2025年10月31日
  • Photos:Masaki Miyashita <hannah>
  • Video:Yusuke Kaji
  • Hair & Makeup:Hikaru Mochizuki
  • Styling:Shogo Ito
  • Text:Yuka Sakamoto
  • Direction:Dai Iwaya
  • ヤナセ 公式Instagram
  • YANASE Official YouTube
Hayato Sano meets YANASE

Escaladeを手に入れるのは
モチベーションのひとつ

佐野勇斗さんの愛車候補でもあるEscalade。試乗歴もあり、撮影中には運転席だけでなく、後部座席のインテリアも細やかにチェックする姿が印象的だった。

「冷凍機能付きの冷蔵庫でドリンクを冷やせたり、ワイヤレスで充電ができたりと、行き届いた機能にも感動しましたが、僕的に1番うれしいのはスピーカー。ドライブ中は必ず音楽を聴くので、音響環境はかなり大事です」

80年近い歴史を誇るオーストリアの音響メーカー「AKG」が音響システムを手掛けるEscalade。36個のスピーカーが設置され、運転席から3列目まで、どの席でも立体的なサウンドを堪能できる。

「ドライブ中にかける曲のジャンルは、海外のEDMから昭和歌謡曲、最新ヒット曲まで様々。友達にプレイリストを見せるとびっくりされるくらいバラバラです。基本、シャッフルで流しますが、同乗者によって変えることも。友達が好きな曲を流したり、父と一緒だったらB’zさんをかけたり。あとは、大きい車を運転していると、3列目の人の声が聞き取りにくい場合もありますが、スピーカーの質が高いから、みんなの声が聞きとりやすくて、車内での会話を楽しめるのも魅力的でした」

Vol.1に続き、ドライバー目線でEscaladeの魅力を語ってくれる佐野さん。そもそも、興味を持ったきっかけは?

「少し記憶が曖昧なのですが、小学生の頃に観た映画『エンド・オブ・ホワイトハウス』に似たような車が出てきて、『こんなカッコいい車がいつか欲しい!』と思ったんです。上京してからもリサーチし続けて、『あれはEscaladeだったんだ』とようやく辿り着き、手に入れることを仕事のモチベーションにしてきました。アメリカに旅行にいくと、日本よりも街中で見かけることが多くて、その度に欲しい気持ちが高まりました」

運転するなら、海より山派。
畦道を走るのが好き

俳優活動とアーティスト活動を並行し、様々な現場を行き来する生活を10年近く送っている。自身が運転しない、移動車の中ではどんなふうに過ごしているのだろう。

「ほとんどは睡眠の場所ですね。運転するときは平気なのですが、車に酔いやすい体質なので、後部座席では起きていないことの方が多いです。そのために、備え付け以外に、持ち運べるフットレストを置いて、快適な睡眠空間を整えています。寝起きが悪くて、起きてから30分は頭が働かないので、寝ない方がいいとは分かりつつも、やっぱり寝ちゃいますね(笑)」

複数の現場を掛け持ちし、整理すべきタスクやインプットすべきセリフを常に抱えている佐野さん。「でも結構、車時間は大事かもしれない」と続けた。

「ドラマ撮影の休憩中、僕は車に戻ることが多いんです。M!LKとしての活動もしているので、ひとりになって頭の中を整理する時間は不可欠。家やカフェだと気が散ってしまいますが、車の中はガッと集中できるので、仕事に向き合う上で大事な空間でもあります」

プライベートはもちろん、YouTube撮影でもハンドルを握ることが多い。これまで1番気持ちよく走れたドライブコースを尋ねてみた。

「都内で運転することばかりだったので、友達と田舎へ旅行にいって、周りを木々に囲まれた1本道を走ったときは気持ちよかったですね。運転するなら海より山がいい。山まで続く畦道が好きです。車でキャンプに行ったことはまだないのですが、もうテントは買ってあります。Escaladeを手に入れたら、常に積んでおこうと思っています」

メンバーとドライブなら、
運転手は柔太朗一択

佐野さんをはじめ、ドラマ、映画とメンバー個人の活動の幅も広がり、グループとしても飛躍し続けているM!LK。Vol.1では、「シンプルにメンバーが好き、という気持ちが原動力」と、メンバー想いの一面も垣間見えた。もし、M!LKでドライブに行くとしたら、運転して欲しいメンバーは?

「企画で運転するのは基本僕か柔太朗。他のメンバーの運転は怖いので、柔太朗一択です(笑)。彼は普段から車に乗るので慣れてもいますし」

12月からは、グループ史上最大規模のM!LK ARENA TOUR 2025-2026『SMILE POP!』を開催。

「今回のアリーナツアーでは、東名阪の大きな会場でライブをさせてもらえるので、ファンのみなさんをより楽しませられる内容にしたいと思っています。メンバー全員、怪我せずに完走することも目標です」

最後に、Escaladeが似合う、理想の大人像を問いかけると、率直で意外な声が返ってきた。

「理想の大人像…。なんだろう、いま模索しているところなのかもしれないです。以前は、『日本中の全員を幸せにしたいです』とか『佐野が出てきたら面白いって思ってもらえるような役者になりたいです』とか、ポンっと言えたのですが、今は明確に言語化できない自分がいます。自分がどうなりたいか、改めて見つめ直すステージにいるのかもしれません。憧れるのは、鈴木亮平さん、山﨑賢人さん、目黒蓮さん。役者としてはもちろん、普段の佇まいや人との接し方が尊敬できるところに惹かれるんです。パフォーマンスや芝居の表現力はもちろん、人間力も上げていきたいと思っています」

ジャケット¥77,000(ダイリク) ロングTシャツ¥4,950(リーバイス®/リーバイ・ストラウス ジャパン株式会社) その他スタイリスト私物

佐野勇斗

1998年、愛知県出身。2015年、映画『くちびるに歌を』で俳優デビュー。その後、俳優として多方面で活躍。2019年には、映画『ちはやふる -結び-』での演技が評価され、第28回日本映画批評家大賞の新人男優賞を受賞。NHK連続テレビ小説「おむすび」に出演し、幅広い世代からの人気を博す。他にも、TBS『トリリオンゲーム』、朝日放送テレビ『マイダイアリー』、NHK『ひとりでしにたい』、日本テレビ『ちはやふる-めぐり-』、『六人の嘘つきな大学生』、劇場版『トリリオンゲーム』、劇場版 『TOKYO MER ~走る緊急救命室~』など。10月8日からスタートする日本テレビ『ESCAPE それは誘拐のはずだった』ではW主演を務める。一方でダンスボーカルグループM!LKのメンバーとしても活動中。12月からは、グループ最大規模となる、M!LK ARENA TOUR 2025-2026「SMILE POP!」を開催。

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