運転をしているときは無心になれる貴重な時間
大原櫻子 meets YANASE Vol.2
「運転と料理は似ていて、頭は使っているのに、ほどよくボーッとできるところが好き」と語ってくれたのは、俳優・歌手として活躍する大原櫻子さん。多忙な日々でも生活の中に車があることで、束の間のリラックス時間が持てると言います。今回は、“食×車”をテーマにお話を伺いました。
- 2024年07月05日
- Photos:Masaki Miyashita <hannah>
- Video:Yusuke Kaji
- Hair&Makeup:Akiko Hachinohe
- Styling:Rina Suzuki
- Direction&Text:Dai Iwaya
お家感のある車に、乗り心地のよさを感じる
マイカーを持ち、仕事の行き帰りに運転することも多いという大原櫻子さん。今では車が必要不可欠な存在となっている彼女に、“幼い頃の車の記憶”を聞いてみた。
「小さい頃は家族で江ノ島に出かけることが何度かありました。母がTUBEさんのファンだったこともあり、車の中では『あー夏休み』が流れていたり。ザ・海だし、ザ・夏ですよね」
家族でのお出かけなど、小さい頃から車は身近な存在だった。自分で運転をするようになって、車には「外見のカッコよさ、そしてシートに座った時の安心感」を求めるようになったと語る。「車高によっても乗り心地がガラッと変わりますよね。高さによって良い、悪いということではなく、私はお家感のある車だと乗り心地がいいなって思うんです」
今回のシューティングでは、ラグジュアリーなMercedes-Maybach S-Classを、まさにお家のように楽しんでもらうことをテーマに撮影をした。
「ハンバーガーを食べながらのシーンもありましたが、なんと言ってもくつろげる空間でした。自分の部屋のように漫画や本を読んだり、ご飯を食べたり。後部座席でいろいろと動きながら、これがラグジュアリーということか…と楽しませていただきました」
料理は少し運転に似ている
テレビ、舞台、コンサート。多忙な大原さんにとっての“贅沢”は岩盤浴やサウナで体を温めながらリラックスすること。アクティブに過ごすことよりも、ゆっくり過ごす時間が増えてきた。そしてもうひとつ、大きな気分転換になっているのが料理をする時間。
「“らこ飯”と呼んでいるのですが、時間があるときはご飯を作っています。料理って運転と似ていて、頭を使っているんだけど少しボーッとしているというか。考え事ができないくらいの集中力は必要なので、無心になれるところが好きです」
自身のYouTubeチャンネルでは、料理好きを生かしてピザ作りに挑戦している動画も公開されている。一方で食べ歩き企画を楽しんでいる模様もアップされていて、そこには美味しそうに料理を頬張る姿も。「作ることと食べること、どちらが好きですか?」と、“食”が好きな人には答えにくい質問を投げかけてみた。
せっかくならこの車で東京を飛び出してみたい
「どっちだろう…。難しいですね。美味しいものが作れた時は嬉しいけれど、美味しい味に到達するのが簡単ではないので“食べること”になるのかな。ん~、だけど振る舞うことも大好きです。やっぱり人に美味しいって言ってもらえると、今日はいい1日だったなって思えますし」
現在公演が続く舞台の稽古真っ只中だったこの日、稽古終わりに長時間の撮影で疲れているであろう大原さんに、「このままMercedes-Maybach S-Classを運転して好きなものを食べに行っていいと言われたらどこへ行きたいですか?」と最後の質問をしてみた。
「東京は飛び出してみたいですよね(笑)。静岡のさわやかハンバーグとか!? ハンバーグ大好きなんです」
そう言って、撮影用に用意したハンバーガーを手に取り、丁寧に「最後までいただきます!」と笑顔を残して撮影現場をあとにした。
大原櫻子
1996年、東京都出身。日本大学藝術学部映画学科卒業。2013年、映画「カノジョは嘘を愛しすぎてる」でデビュー。2014年には、大原櫻子名義でもソロデビューを果たし、同年の第56回日本レコード大賞で新人賞を受賞。ドラマ、舞台でも活躍し、現在はミュージカル『この世界の片隅に』に出演中。9月には全国7カ所を周るAnniversaryツアー『ハイッ! 10ション』が、10月11日には10周年スペシャルコンサート『10(天)空の歌』が控えている。