INTERVIEW 岸紅子さん(ウェルネスプロデューサー、NPO法人日本ホリスティックビューティ協会代表理事)
“なくてはならないもの”だからこそ、最新技術にワクワクしますね
「そういえばさっきから、エンジンの音がしませんよね」。言葉の主は岸紅子さん。美容雑誌の読者モデルとしてメディア作りに関わるようになり、美容ライター、美容家としてキャリアを重ね、2006年に「すがた」「からだ」「こころ」を包括的(ホリスティック)に美しく整えるためのセルフケアを促すNPO法人日本ホリスティックビューティ協会を設立。2016年より環境省森里川海アンバサダーを務めている。
現在、東京都心と富士山麓の二拠点生活を実践する岸さん。その目から見た、これからのモビリティ社会とメルセデス・ベンツGLC350e 4MATICスポーツ エディションスターの可能性とは。
- 2025年05月29日
- 構成・文:前田陽一郎(SHIRO)
- 写真:前田晃(MAETTICO)
- 衣装協力:PASCAL MARIE DESMARAIS(https://pmdonline.jp/)、CLOUDY(https://cloudy-tokyo.com/)


都心と富士山麓の二拠点生活に
クルマは欠かせない存在です
「娘の子育て中、保育園や習い事への送り迎えは電動アシスト付き自転車ばかりでした(笑)。むしろ車で動くようになったのはここ最近。とくに富士山麓に家と畑をもつようになってからです」。
いつかは半自給自足の生活を送ることも考え、2020年にパーマカルチャーの資格を取得し、家庭菜園ができる拠点も手に入れたという岸さん。以来、主に夏野菜を中心に育てながら二拠点生活を楽しんでいる。
「渋谷で育ったので、都会の生活が嫌いではないんです。でも、都会育ちだからこそ、土や緑に触れながらの生活というものにもずっと憧れがありました。それと、ウェルネスやウェルビーイングの実践の場としてもやはりそういった自然豊かな環境に身を置くことが大切なんですよね。これは、歳を重ねるごとに実感しています(笑)」。


移動時間もリラックスできる時間に。
GLCはそんな存在になってくれそうです
10代後半から30代中盤にかけて家族と自身におきた体調の変化、闘病の経験から、人間のもつ自然治癒力や自身の身体にとりいれるものに強く関心をもつように。現在は冒頭で触れたように、心も身体も生活そのものまでを包括的に美しく整えることを主題としたNPO 法人日本ホリスティックビューティ協会の代表理事を務め、環境省アンバサダーとして”人にも地球にもやさしいコスメ”を評価するサステナブルコスメアワードも主催する。
「実際に二拠点での生活をはじめてみると、空気や風、水など、体を取り巻くすべてのものがやはり東京とは違うことに気づきます。畑仕事をしていても呼吸が深いですし、1日の作業を終えると、むしろ身体が軽くなり、脳が解放されていく感覚を得ることができます」


自然の中に入る時にはモーター駆動に。
静けさを邪魔しないのはいいですよね
そんな二拠点の生活をつなぐ道具として車に求めるものを伺うと、
「自宅のある渋谷周辺は細い道も多いので、取り回しの良さは大事です。一方で畑仕事に出かけて郊外で数日過ごすためには荷室の容量はほしいんですよね。取り回しの良さと荷物が乗る、というのは矛盾しているようですが」。という実用的視点からの声が。この点に関してはリヤアクスルステアリングの機能(後輪操舵4.5度、最小回転半径5.1m)について説明させていただいた。事実、試乗の際に数回、方向転換のためのUターンを必要とする場所があったが、切り返しを必要とせずにすんなり向きを変えられることに素直に驚かれていた。5人乗車時で470リッター(功績の背もたれを倒すことで1530リッターに)と荷室に関しては十分な広さという印象だ。都心と郊外を行き来する時間もリラックスした時間でありたいということもあり、最新の運転支援システムも嬉しい機能とか。
「そういえばさっきから、エンジンの音がしませんよね」。試乗をはじめて15分ほど、都内の大小道路を走り、車両にも慣れてきたタイミングだった。走りだしてすぐはこの車両が PHEVであることも手伝って、蹴り出し感のあるトルク感とスムーズな加速に感心すること仕切りの様子だったが、そのニュートラルな乗り心地からエンジンの存在そのものを意識させなかったようだ。
「モードの切り替えでエンジン/モーターでの駆動を切り替えられるとのことですけど、夜半に狭い住宅街を抜けなければならない時はもちろん、畑仕事やレジャーで自然の中に入る時など、積極的にモーター駆動に切り替えることで、静けさを邪魔しないのはいいですよね」。


車としての進化の方向が人にちゃんと寄り添っている感じ
「メルセデス・ベンツがつくる車に関して細かな知識をもっているわけではないですが、私が関わっているホリスティックの考え方も、サステナブルやオーガニックなコスメに関してもドイツの先進性には常に驚かされます」。
コロナ前には現地にも足を運んだ。感心したのは技術の先進性もさることながら、自然療法の選択肢の多さだ。
「ドイツといえばロジックを背景にした先進工業技術をイメージしがちですが、その一方で伝統的な自然療法(植物療法・食事療法・運動療法など)が継承されていて、選択肢の幅も広いんです。テクノロジーと伝統の両立が社会全体に見え隠れしている。こうして試乗させていただいているモデル(メルセデス・ベンツGLC350e 4MATICスポーツ エディションスター)も、デジタル世代を感じさせるメーターパネル(インフォテインメント)のデザインも、実際に触れてみると感覚的で扱いやすい。車としての進化の方向が人にちゃんと寄り添っている感じがして、安心感があります」。


だからこそ、業界のリーディングカンパニーで居続けられるんだ
自動車産業と美容産業は環境へのインパクトが大きいという意味で、じつは近しいという岸さん。同時に、「生活にとってなくてはならないもの、そしてときに幸せや楽しさをもたらしてくれるものでもあると思う」とも。
自身と家族の健康問題に向き合うことで人間が自然治癒の力への興味、感心をもったという岸さんが実践する、都心と郊外の二拠点生活。その活動を支える車という道具。ともに「なくてはならないもの」としたうえで、持続可能な社会実現への企業の努力はもっと知られるべきだという。
「こうして試乗させてもらって気付くのは、メルセデス・ベンツという企業が、最新の技術によるセーフティライドから、プラグインハイブリッドなどの環境性能などを、これまで築いてきたラグジュアリーなブランドイメージを保持しながら、高い次元で実現しているということ。だからこそ、業界のリーディングシンボルで居続けられるんだと納得します」。
美容の世界も同様に、より安全で環境に配慮がなされた製品の開発に努力している企業もあるのだそう。
「人や自然に寄り添った技術の進歩の最前線を知ると、ワクワクしますよね。その先に必ずより良い”これから”があるはずなので」。