集中力が高まる車内は
“動く仕事部屋”感覚
佐藤大樹 meets YANASE Vol.1
EXILE、FANTASTICSのパフォーマーとして活動しながら、俳優やラジオパーソナリティと多方面で活躍している佐藤大樹さん。今年は、自身が編集長を務める雑誌『TAIKI MAGAZINE』も刊行。表現者として多忙な毎日を送る中で、車は移動手段以上の大きな存在だと話します。今回撮影したMercedes-AMG GLCに抱いたイメージや実際の乗り心地、普段の車時間の過ごし方を教えてもらいました。
- 2025年06月06日
- Photos:Masaki Miyashita <hannah>
- Video:Yusuke Kaji
- Hair & Makeup:Toshiyasu Oki
- Styling:Kazuaki Kugimiya
- Text:Yuka Sakamoto
- Direction:Dai Iwaya

空間全体がラグジュアリーで
落ち着いた乗り心地
「車の撮影は初めてなので、今日はすごく楽しみでした」と話す、佐藤大樹さん。撮影中は、車両のエクステリアをチェックしたり、タッチパネルに触れたりと車好きな一面が垣間見えた。
「今回撮影させていただいたMercedes-AMG GLCは、スポーティでスリムな形が印象的でした。ボディの色にも高級感があるし存在感もある。実際に乗ってみると、自分の想像以上にタッチパネルやシートの操作性、音の環境が高性能で、近未来感すらありました」

1ヶ所目での撮影を終え、次のロケ地へ向かう際はMercedes-AMG GLCに乗車。実際に座って移動した感想を尋ねると、「何より、シートの座り心地が良かったし、空間全体がラグジュアリーな雰囲気なので落ち着きました。仕事と仕事の移動もこの車でできたら、とても快適なんだろうって思いました」
後部座席で過ごす車時間に
アウトプットのアイディアが降ってくる

ライブのリハーサル、ドラマロケ、バラエティ番組収録など、予定が立て込む日も少なくない。合間に生まれる車時間は、常に複数の仕事を抱える佐藤さんにとって限られた個室空間でもある。
「移動はほぼ車ですね。僕はテレビが大好きなので、後部座席に座ってテレビを見たり、台本を読み込む時間に充てたりしています。メンバーが乗っていることもありますが、みんな音楽を聴いたり、SNSを見たり、各々の時間を過ごしています。セリフを覚えるときは、テレビでも音楽でもラジオでも、なにか音が聞こえている方が集中できるタイプなので、無音状態で何かをしていることはほとんどないです」
インスタのフォロワー数は100万人超え。他にもブログ、X、Weiboで発信し、ファンと繋がれる場所を大事にしている。密室でより集中力が高まる車内は、クリエイティブに向き合う時間にもなっているそう。

「長時間の車移動でも、携帯ひとつあればなにかを生み出す時間にできます。毎日、何かしらのSNSを動かしているので、素材を編集したり、投稿スケジュールを組み立てる時間にしたり…。自分がメディアに出ることも好きですが、作るのも好き。ひとり時間でもある車内は、より集中できてアイディアが湧くことも多いです」
今、力を入れているのはリール。仕事の合間を縫って、車で動画撮影に出掛けることも。
「SNSは距離が離れていてもファンの方と繋がれるツールなので大事にしています。普段からカメラを持ち歩いて日常を収めたり、キャリーバッグに4パターンくらい私服を詰め込んで、フォトグラファーの友人と1日かけて動画撮影をしたり。そういうシーンでも車は重宝していますね。最近は、海外のフォロワーの方に向けた発信も心掛けていて、築地や豊洲市場、アメ横、上野動物園などの東京の名所でも撮影をしました。1日で何箇所も巡るのは苦じゃないし、アウトプットのプランや戦略を考えるのは昔から好きです」
ストイックさを楽しみながら、
キャリアの幅を広げていきたい
EXILEとFANTASTICSのパフォーマーを兼任しつつ、ドラマや映画、情報番組など個人活動の幅も広がっている。まさに、表現者として飛躍を遂げている今。キャリア観の変化を聞くと、ストイックでポジティブな佐藤さんならではの言葉が返ってきた。


「仕事は歳を重ねれば重ねるほど、楽しくなっていますね。グループ活動と個人活動の掛け持ちは刺激的で面白い。自分の思い通りにいかないことも、ポジティブに変換できるようになりました。とはいえ、新しいことにチャレンジするときはプレッシャーもあるし、常に何かに追われている感じもあります。来年はこんな作品に出演していたい、とか、今年本腰を入れて学んでいるタイ語もある程度のレベルまで上げたい、とか。自分で自分を追い込むのは嫌いじゃないので、ストイックさを楽しみながら、挑戦し続けたいです」
今年の2月には、自身が編集長を務めた『TAIKI MAGAZINE』を発売。キャスティングからインタビュー、ページ制作、予算管理まで携わった、フルプロデュース作品だ。
「撮影から発売までの約3カ月は、怒涛の日々でしたが濃密で楽しかったです。企画書も自分で作って、各事務所に送り、ギャランティも含めて直談判しました。企画の大半はインタビューからレイアウトの制作、写真のセレクトまで僕が担当でした。大変でしたがずっと取り組んでみたいと思っていたので、念願が叶い、最高傑作ができたと思っています。雑誌とSNSの完全連動もトライしたかったことのひとつでした。ゲストをクイズ形式で発信したり、メイキングをアップしたり。いろんな締切に追われながら、SNSも毎日更新していたので、久々に徹夜しました(笑)」
各企画のコンセプトメイキングやスタッフのキャスティングも手掛け、佐藤さんとゲストの距離の近さを感じられる多彩な内容で読み応えのある1冊。中でも印象に残っている企画は?
「EXILE THE SECONDさんのライブレポートです。潜入取材でお邪魔しながら、自分もステージに飛び入り参加させてもらって、レポートが途中になってしまいました(笑)。1冊を通して苦戦することもありましたが、元々インプットが好きで色んな雑誌を見てきたので、ページのアイディアは次から次へと浮かびました。第2弾も必ず出したいです!毎日テレビを見ていたり、仕事をしている中で、『次はどの方に出演いただこうかな?』と考えている自分がいます」

佐藤大樹
1995年、埼玉県出身。2011年より、俳優、サポートダンサーとして活動を開始。2014年、EXILEに加入。2016年には、FANTASTICSを結成し、グループを兼任。2023年ABCテレビ・テレビ朝日「around1/4」では、地上波連ドラ単独初主演を果たす。近年の主な出演作は、TBS「瓜を破る~一線を越えた、その先には」、読売テレビ・日本テレビ系「降り積もれ孤独な死よ」、映画「逃走中 THE MOVIE」。現在は、日本テレビ「Day Day.」の曜日メンバー、FM NACK5「FANTASTICS 佐藤大樹のぼっちマイク」のパーソナリティも務め、マルチに活躍。待機作に6月20日公開の『君がトクベツ』がある。7月には、FANTASTICS最大規模のライブ"CRAWLING BUTTERFLY"、"SILENT BUTTERFLY"、"RISING BUTTERFLY"をさいたまスーパーアリーナで3日間開催。