いつか、ではなく「今」、
ロマン溢れる一台を手にしたい

綱 啓永 meets Yanase Vol.2

今月は、ドラマ、映画、舞台と活躍の場を広げ、さらなるブレイクが期待される俳優・綱 啓永さんが登場。Vol.1では自身のライフスタイルに欠かせない車の魅力を、趣味のサウナに例えて話してくれた綱さん。今回は、この夏Porsche Macan Electricで行ってみたい場所や幼い頃の車の思い出にフォーカス。「若いうちにロマン溢れる車に乗りたい」と思うきっかけとなった、先輩俳優とのお話も披露してくれました。

  • 2025年08月29日
  • Photos:Masaki Miyashita <hannah>
  • Video:Yusuke Kaji
  • Hair & Makeup:Yudai Makino
  • Styling:Kazuaki Kugimiya
  • Text:Yuka Sakamoto
  • Direction:Dai Iwaya
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  • YANASE Official YouTube
Keito Tsuna meets YANASE

周囲の環境音が程よい車内は
集中力が活性化される

現場間の移動もプライベートの外出も、ほぼ車という綱さん。後部座席にも運転席にも座る機会が多く、多忙な日々の中で車は移動手段として必須となっている。

「撮影中の移動では、後部座席で台本を読むことが多いです。自分の中で集中できる場所は限られていて、家はテレビもあるし、食べ物もあるから集中が途切れがち。それに比べて、自分が運転しない車内は気が散らないし、周りに人もいるし、いい感じに雑音があることで、集中力が活性化される気がしています」

「カフェで台本を読んでみたこともありますが、あまり向いてなかったですね」と話す。人がいる安心感がありながら、自分の世界に没頭できる車中は貴重なインプットタイムでもある。

「自分がハンドルを握るときはスマホを触れないので、音楽を流しながらカラオケのように歌います。以前、撮影間の移動で僕が運転をしながら全力で歌っているところをスタッフさんに見られてしまって、恥ずかしかったというエピソードがあるくらい(笑)」

信号待ちの間は、周りの様子や横断歩道を渡る人など、意識的に人間観察もしているそう。

「そこから芝居のインスピレーションを受ける、という高度な技術はまだ持ち合わせていないのですが、何気ない日常から情報を得るようにはしています」

車は年上の方との
会話のきっかけにもなる

毎年冬は、スノーボード旅行に出かけるのが綱家の恒例行事。実家の車には、雪山に通った思い出が詰まっている。

「特に父がスキー好きで、すごく上手なんです。中学生くらいまでは幼馴染みの3家族と毎年車でスノボに行くのが恒例でした。自分の運転でゲレンデに行ったことがないので、いつかは行ってみたいです」

運転免許取得前から車好き。そんな綱さんが今、手にするならどんな一台を選ぶのだろう。

「今日撮影して改めてPorscheのカッコよさを実感しました。本物志向の大人が乗っているイメージで、僕の中では時計でいうとロレックス的な立ち位置です。憧れの車には、いつかではなく26歳の今、乗ることに意味があると思っているのでそう遠くない未来でPorsche Macan Electricのように、大人の高級車を手にしたいです」

若いうちにラグジュアリーカーに乗る経験の重要性を教えてくれたのは、ドラマで共演した俳優の高橋克典さんだった。

「多少背伸びになったとしても、ロマン溢れる車に乗った方がいい。若い頃に上質なものに触れることに意味がある、と教えていただき、納得しました。過去に、マイカーで現場に行っていたこともありますが、車を褒めてもらえると素直にうれしかったのを覚えています。テンションも上がるし、年上の方との会話のきっかけにもなる。憧れの一台であれば尚更マイカートークが盛り上がりそうです」

自分よりも、誰かのために
頑張っている部分が大きい

綱さんの日常で車の必要性を感じる瞬間を尋ねると、「すべての移動でマストです」と即答。

「自分の都合に合わせて好きな場所にフレキシブルに移動できるし、荷物が多くても身軽でいられるところも車の魅力。移動手段が車になって、人生が変わりました」

では、Porsche Macan Electricを3日間、自由に使えるとしたら?

「まずは実家に帰って家族と地元の友達に自慢します。次に、俳優仲間の樋口幸平に会いに行ってさらに自慢。誰かに見てもらいたくなる車なので、自慢し続けて3日間が終わる気がします(笑)。あとはサウナが好きなので、箱根あたりまで遠出して、サウナと水風呂で整う時間も作りたいです」

作品が続く綱さんにとって、無になれるサウナ時間はリフレッシュに欠かせない。2025年下半期も飛躍が期待される中、原動力になっているものとは?

「原動力は、身の回りにいる大切な人たちです。家族、友達、事務所の方、そして、ファンのみなさん。この存在がいなくなったら頑張れないし、多分続かない。僕は自分よりも周りの人のために頑張っている部分が大きいんです。周囲から聞こえる評価は真に受けるタイプ。とにかく褒められて伸びる人間なので、褒め言葉やアドバイスは吸収します。ネガティブな意見を聞くと結構食らってしまうので、自分の中で取捨選択しながらバランスを取っています」

最後に、これからの俳優人生の目標を問いかけると、地元愛に溢れる言葉が返ってきた。

「地元が大好きなので、千葉県船橋市にまつわる仕事がしたいです。千葉代表として、地元に貢献したい。『千葉県にまつわる仕事は全部受けたいです!』とマネージャーさんにも伝えています。1年前に、僕が幼い頃からずっと通っていた映画館で舞台挨拶があったんです。自分が客席に座っていた映画館で自分の作品が上映されることが、本当に感慨深くてうれしかったです。今後の俳優人生でもそういう出来事が増えればいいな、と思っています」

綱 啓永

1998年、千葉県出身。2017年、第30回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」グランプリを受賞。2018年にドラマデビュー。2023年には、TBS『恋愛のすゝめ』で初の連ドラ単独主演を果たす。近年の主な出演作は、フジテレビ『366日』、NHK『未来の私にブッかまされる!?』、映画『女神降臨 Before/After』、『ネムルバカ』、『#真相をお話しします』。待機作に、『WIND BREAKER』(2025年12月5日公開)がある。11月に新宿・紀伊國屋ホールで上演される舞台『Too Young』にも出演。

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