Features Vol.11
メルセデス・ベンツ、140周年を迎えて。
2026年は、カール・ベンツが世界初の自動車を生み出してから140年目となる節目の年です。ここでは、メルセデス・ベンツにまつわる歴史やブランドにまつわるエピソード、そして時代を作り上げてきた名車について解説します。
- 2026年03月31日
- 編集:ユニット・コンパス

メルセデス・ベンツ×スリーポインテッドスター

メルセデスのロゴマークである「スリーポインテッドスター(三つ星)」は、それぞれが陸・海・空を意味します。
1909年にダイムラーの長男であるポールによって考案されたこのマークは、メルセデス・ベンツ社が手がけたエンジンが、すべてのモビリティに搭載されるよう願いを込めて描かれました。なお、ロゴマークは時代によって図案が変化しており、現在車両に使われているデザインは2010年からのものです。
メルセデスにとってもうひとつの大切なシンボルがエンブレムです。
三ツ星と月桂冠が組み合わさったこのエンブレムが誕生したのは1926年のこと。ダイムラー社とベンツ社の合併に合わせて両者のトレードマークが一体化。これにより、現代に伝わる三ツ星と月桂冠が組み合わさったエンブレムが誕生しました。
このエンブレムは、現代に到るまで100年にわたり継承されています。
メルセデス・ベンツ×歴史

自動車の歴史は、技術が切り開く新時代を夢見た2人の技術者によって始まりました。
一人目がカール・ベンツ(1844年~1929年)。ベンツは1886年1月29日に、独自に設計した三輪自動車「ベンツ・パテント・モトールヴァーゲン」の特許を出願します。これが受理されたことで、この世界に自動車が誕生しました。
その妻であるベルタ夫人も、この発明の成功に大きく貢献しています。180km離れた実家まで、自らの手で長距離ドライブに挑戦し、見事成功しています。このエピソードは大いに話題となり、自動車の有用性が広まりました。
一方で、ライバル関係にあったゴットリープ・ダイムラー(1834年~1900年)は、1885年にヴィルヘルム・マイバッハとともに作り上げた小型のガソリンエンジンを搭載する世界初の二輪車「ダイムラー・ラインディングカー」を発明。その冬には馬車にエンジンを搭載した四輪自動車を発明しています。
ともに技術を競い合ったベンツ社とダイムラー社は1926年に合併し、ダイムラー・ベンツ社となりました。
なお、一番最初に車名に「メルセデス」の名称が使われたのは、「メルセデス 35hp」(1900年)から。ダイムラー社製エンジンの販売会社を経営していたエミール・イエリネックが主導し、完成させた「メルセデス 35hp」は、近代自動車の原型を完成させた歴史的な1台となりました。イエリネックは、その新型車に愛する娘であるメルセデスの名前を授けました。
メルセデス・ベンツ×名車

歴史を作り、時代を超えて人々の記憶に残る名車たち。
140年におよぶメルセデスの歴史は、まさに輝けるスターの道でもありました。
現代のラインアップにつながる名車もたくさんあります。
たとえば、レーシングカーを量産モデルとしたスーパーカーの元祖といわれる「300 SL ガルウイング」(1954年)は、SLクラスとして長年愛され、現在ではメルセデス・AMG SLとして、ラグジュアリースポーツの最前線を走ります。
1972年にはラインアップの最高峰モデルをSonderklasse(ゾンダー・クラッセ:特別クラス)と呼ぶようになりました。そう、「Sクラス」です。歴代のSクラスには、世界初の技術や10年先に一般化するような先進的な装備がふんだんに盛り込まれるのが伝統となりました。
軍用車として設計されたゲレンデヴァーゲンこと「Gクラス」が誕生したのは1979年。その卓越した走破性と象徴的なデザインは現代にも受け継がれ、世界的なファッションアイコンに成長しています。
伝統と革新。それこそが、メルセデス・ベンツの本質であり魅力なのです。
- ※掲載されている情報は2026年3月31日現在の情報です
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