新型Cクラスオールテレインを走らせ、春の海でSUPを楽しむ。

凍えるような寒さだった冬が終わり、穏やかな陽気の春がやってきました。アウトドアライフを趣味にしている人にとって、待ちに待った季節の到来! 私たちもメルセデス・ベンツ Cクラスのラインアップに新しく加わったクロスオーバーモデル、C 220 d 4MATIC オールテレインで神奈川・小田原の海に向かい、SUPを楽しんできました。

  • 2022年05月27日
  • 文:高橋 満
  • 写真:柳田由人
Cクラスオールテレイン
Cクラスオールテレイン
陸からは狙えないようなポイントまでSUPを漕ぎルアーを投げる様子
柳田さんと釣った魚
陸からは狙えないようなポイントまでSUPを漕ぎルアーを投げると、調子がいい日は面白いように大物が釣れるという。釣った魚は食べる分だけ持ち帰り、他はその場でリリースする。

大物を狙って自在にポイントを移動できるSUPフィッシング

近年、日本でも注目されているSUP(スタンドアップパドルサーフィン)。海や湖などさまざまなフィールドで楽しむことができ、ビギナーでもすぐにボードの上に立って雄大な自然を満喫できるアクティビティです。

それゆえSUPに慣れてくると、そこに別のアクティビティをプラスして、水の上の楽しみ方を広げることができます。有名なのはSUPヨガ。不安定なボードの上でポーズをとることで陸上以上に体幹に刺激が加わるとともに、開放的な場所でヨガを行うので癒やし効果も高くなると言われています。

今回私たちが声をかけたフォトグラファーの柳田さんは、SUPに乗りながら海釣りをするSUPフィッシングを楽しんでいます。

「もともと浜で投げ釣りをしていたのですが、人気があるポイントだと横にズラッと人が並ぶので窮屈で仕方ない。それがものすごくストレスでした。ある日、いつものように浜で釣りをしていたら、『ちょっとごめんね』と男性がSUPを抱えて海に入っていきました。そして30分もしないうちに大物を抱えて帰ってきたのです。その瞬間に僕もSUPフィッシングをやろうと思い、すぐSUPを手に入れました」

SUPフィッシングの魅力は、浜からだとなかなか狙えないポイントにパドルを漕いで移動できること。柳田さんもSUPフィッシングを始めてから超大物が簡単に釣れるようになったと言います。

高橋菜摘さん
ラゲッジルーム
ラゲッジルームからリヤシートのシートバックを簡単に倒せる。
インフレータブルタイプのSUPやパドルなどの道具を楽に積載することができた。ラゲッジルームからリヤシートのシートバックを簡単に倒せる。

SUPギア一式を楽に積載

そんな柳田さんと一緒に新型Cクラス オールテレインでSUPを楽しんでもらおうと声をかけたのはモデルの高橋菜摘さん。冬はスノーボード、雪のない季節はキャンプやSUPなどのアクティビティを楽しんでいます。

朝早く待ち合わせをして、C 220 d 4MATIC オールテレインにSUPやパドルを積載。今回使うのは、空気でボードを膨らませるインフレータブルタイプのSUPです。SUPボードは一般的なもので長さが10フィート(約3m)ほどあります。そのためSUPを始める上でネックになるのがボードの保管場所。インフレータブルタイプは空気を抜くとコンパクトに収納してバッグにしまうことができるため、都心でマンション暮らしをしている人に多く選ばれています。

SUPのパドルは身長プラス10cmほどの長さがありますが、C 220 d 4MATIC オールテレインのリヤシートを格納すればボードとパドル、ライフジャケットやロッドなどをすべてラゲッジに積むことができました。

「ラゲッジにあるスイッチを指で軽く引くだけでリヤシートを倒せるんですね。すごく便利!」

菜摘さんは新型Cクラスのおもてなし感のある機能が気に入ったようです。

Cクラスオールテレイン
Cクラスオールテレイン

最低地上高が約40mm高い安心感

荷物を積んだら、今回の目的地である小田原方面へ向かいます。有料道路を降りた後は、海沿いのタイトなコーナーが続く道を走ります。C 220 d 4MATIC オールテレインはステアリングを切ると自然な挙動でドライバーが思ったとおりにコーナーをクリアしてくれます。

「アクティビティだけでなく、往復のドライブも楽しめる。ワクワクできる時間が増えるのは得した気分ですね」

ステアリングを握る柳田さんに笑みがこぼれます。

小田原にあるポイントは砂浜ではなく、小石の中に大きめの石も転がっている場所でした。C 220 d 4MATIC オールテレインはステーションワゴンより最低地上高が約40mm高く設定されているので、安心してクルマを動かすことができました。

SUPに空気を注入する菜摘さん
笑顔の菜摘さん
SUPの上に立ちパドルを漕いで沖に向かう菜摘さんと柳田さん
柳田さんに漕ぎ方を教えてもらう菜摘さん
海の上で写真を撮る菜摘さんと柳田さん
撮影日はあいにく、海上の風が強くてSUPには不向きのコンディションだった。自然を楽しむアクティビティだからこそ、こんなときもある。気持ちを切り替えてできることを楽しむという心の余裕も大切。

Don’t worry, be happy.

クルマを止めたら、さっそくSUPの準備。SUPをバッグから取り出し空気を注入します。海に入るのが楽しみで笑顔になる菜摘さんとは対象的に、柳田さんは海を見てやや厳しい表情に。

「海はそこまでうねっていないですが、沖は風が結構ありそうだな。まだビギナーの菜摘ちゃんにはちょっとハードなコンディションですね。もしかしたらSUPフィッシングを楽しむのは難しいかもしれません…」

湖の場合はそこまで心配しなくても平気ですが、海は少し陸から離れるだけで風の状態が大きく変わることもあります。そのため、SUPごと沖に流されてしまったり、パドルを漕いでも陸に戻ってこられなかったりする事故もあると言います。

柳田さんはSUPの普及に貢献しようと、インストラクターの資格を取得。それだけに海の状態がそれぞれの人に適しているか、常に気を配っています。

「SUPは気軽に楽しめるウォータースポーツなので、軽装で水に入っている人を見かけることもあります。でも落水して溺れる事故も耳にするので、必ずライフジャケットを着用してほしいですね」

SUPの準備が終わると、「陸で悩んでいても仕方ないからとりあえず海に出てみよう」と言い、菜摘さんも再び笑顔に。SUPの上に立ちパドルを漕いで沖に向かいます。その様子を見て陸にいるスタッフは「意外と大丈夫そうだね」と話していましたが、陸から50mほど進んだあたりで菜摘さんが急にボードの上に座り、その姿勢のままパドルを漕ぎ出しました。陸から見ていてもSUPが左にどんどん流れていくのがわかります。

2人はSUPを陸のほうに向けると、陸近くまで戻ってそこでSUPを楽しみはじめました。自然の力は強大。それにあらがっても危険なだけ。釣りはあきらめて、できることを楽しもう。漕ぎ方を教えてもらったり、海の上で写真を撮ったり…。最初の目的だった釣りはできなくても海の上で心地よい時間を満喫する。

Don’t worry, be happy.

そんな言葉が頭に浮かびます。

Cクラスオールテレイン
Cクラスオールテレイン
SUP

ワゴンベースのクロスオーバーだから味わえる利便性がある

30分ほどで2人は陸に戻ってきました。

「少し漕いだらものすごい強風で……。危ないと思って座ったら、そこからもう立ち上がれなくなっちゃいました」

「あの風じゃ仕方ないよ。僕1人でも沖に出るのはあきらめるレベルだったから」

「陸はほとんど風が吹いてないのにね。でもさっきより太陽が顔を出して、暖かくて気持ちいい」

天候に恵まれ春の海を満喫できそうなので、チェアを出してのんびり海風を浴びながら新しいC 220 d 4MATIC オールテレインのことを2人で話してもらうことにしました。

ラゲッジルーム
ラゲッジ容量は通常時で490ℓ(VDA方式)。ラゲッジ内の張り出しが少ないため、SUPはもちろんアウトドアギアを入れたボックスなども収納しやすい。リヤシートは40:20:40の分割可倒式。
Cクラスオールテレイン
パノラミックスライディングルーフ
オプションのパノラミックスライディングルーフは指先でセンサー部をなぞるだけで簡単に開閉可能。大きなガラス面により開放感のあるドライブを楽しめる。
Cクラスオールテレイン
ブラックのホイールアーチカバーやバンパー下のシルバークロームアンダーライドガードによりワイルドなイメージを強調。最低地上高はCクラスステーションワゴンより約40mmアップ。クロスオーバーモデルとしての機能性も高められている。

柳田 僕がまず驚いたのは、C 220 d 4MATIC オールテレインの積載力です。メルセデス・ベンツにはEクラスのオールテレインやGLEなど大型のSUVも多いから、Cクラスだとラゲッジサイズはそこまで大きくないのかなと思っていました。でもSUPだけならリヤシートを起こした状態でも積載できるだけの奥行きがあるんですね。アウトドアで遊ぶ時に便利に使えそう。

菜摘 私が気に入ったのはラゲッジからリヤシートを簡単に格納できるところです。スノボに行ったりすると荷物を積みきれなくてリヤシートを倒すことも多いのですが、いちいち後席ドアまで回ってシートを畳むのって結構面倒。雪の上に荷物を置くと汚れちゃうこともあるし……。すごく気配りのある機能だなと感じました。

柳田 今回はインフレータブルタイプのSUPを使いましたが、ハードボードを使う場合はルーフキャリアを付けて積載します。ハードボードは意外と重いので背が高いクルマだとルーフキャリアに載せるのが結構大変なんですよ。全高1,495mmというC 220 d 4MATIC オールテレインならハードボードも楽に積めるでしょうね。

菜摘 最低地上高が高くなっているところも私は良いなと思いました。キャンプ場の未舗装路や雪道の轍でクルマの下を擦る心配が少なそう。

柳田 約40mmと聞くとあまり変わらない感じもするけれど、安心感は全然違う。今日、石が多いこの場所にクルマを駐めたときにそれを強く感じました。クロスオーバーモデルならではのスタイルもいいよね。

菜摘 私はCクラスのサイズ感(全長4,760mm×全幅1,840mm×全高1,495mm)が好き。遊びに行くときは大きなクルマが便利だけれど、一方で普段使いは大きすぎないほうが楽じゃないですか。指先一つで操作できる大きなサンルーフ(パノラミックスライディングルーフ)も開放感があって気持ちいいですね。

2Lクリーンディーゼルターボのトルクフルな走りはたくさんの荷物を積んで移動する上で心強いし、スイッチひとつで走行モードを変えられるDYNAMIC SELECTがあるから、気分に応じてスポーティな走りや上質な走りを選択しながらロングドライブを楽しめる。2人はC 220 d 4MATIC オールテレインをかなり気に入ったようです。

柳田 今回は海でSUPを楽しみましたが、機会があったらぜひ渓流釣りやトレッキングにも行ってみたいですね。C 220 d 4MATIC オールテレインでワインディングを走ったら気持ちよさそうだし、山奥まで入っていくと未舗装で湿った落ち葉が積もっているような道もあります。そこで今回試せなかったDYNAMIC SELECTのOFFROADモードを体感してみたいと思いました。

今回はわずかな時間のドライブでしたが、遊びの達人はC 220 d 4MATIC オールテレインの秘めた力を感じたようです。その機会も用意して、メルセデス・ベンツのクロスオーバーモデルだからこそ味わえるアドベンチャーをレポートしたいと思います。

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