愛犬とのカーライフを快適に楽しむための新たな選択

ワンちゃんのために、電気自動車を選ぼう

休日、愛犬と一緒にドライブを楽しんでいる人も多いはず。クルマで遊びに行くのを喜んでいるように見えるワンちゃんですが、実は音や振動に敏感なので、ドライブをストレスに感じているかもしれません。それもあり、愛犬家の間ではエンジンによる振動や騒音がない電気自動車(EV)の注目が高まっています。ワンちゃんとEVの親和性について、モータージャーナリストでドッグライフプロデューサーの青山尚暉さんに教えていただきました。

  • 2023年02月22日
  • 文:青山尚暉
  • 写真:奥村純一
メルセデス・ベンツの100%EVであるEQシリーズの3列シートモデルとなるEQB。バッテリー航続距離は前輪駆動のEQB250が520km、4WDのEQB350 4MATICが468km(いずれもWLTCモード)。
急速充電中の30分間はトイレや運動など、愛犬の休憩にちょうどいい時間。ただ、愛犬と遊ぶことに夢中になって充電スポットに戻るのを忘れないよう気をつけましょう。

環境にやさしい電気自動車は
愛犬にも優しいんです

愛犬家と愛犬にとって、もっとも快適で自由に移動できる手段はクルマです。では、飼い主と愛犬にとって理想的なクルマとは、どんなクルマなのでしょうか。その答えのひとつが、今、世界的に注目されている電気自動車(EV)です。脱炭素、カーボンニュートラルに向けた環境に優しいEVは、じつは愛犬にも優しい乗り物、移動手段と言っていいでしょう。

その理由を説明する前に、犬がどのような生き物かを理解する必要があります。言葉をしゃべれないのはもちろん、1年中、毛皮を着ていて、足の裏からしか発汗できない、暑さに弱い生き物であり、また、犬種よっては極端に寒がりの犬もいます。

さらに、聴覚に優れ、人間より高い周波数の音まで聞こえるといいます。また、嗅覚に優れていることも知られているところで、犬の嗅覚は人間の数千倍以上とも言われているのです。

つまり、騒々しさや異臭にも敏感ということ。しかも、人間と違って犬は車内でどこかにつかまることができません。そうした犬の特性、特徴を、クルマに乗せる上でも理解しなくてはなりません。

だからこそ、EVは、愛犬を乗せるのに適しています。まず、EVは多くのエンジン車と違い、モーターで走るため、圧倒的に静かに走ります(犬の聴覚に優しい)。ガソリンを入れることがなく、排気ガスも一切出さないため、犬にとっても不快な臭いを一切出しません(嗅覚に優しい)。

それだけではありません。EVは強力なモーターで走るため、加速はシームレスでウルトラスムーズ。加速時の、犬が不快になるような揺れがほとんどないのです。しかも、重量物のバッテリーを車体の床下に敷き詰めているため、例えばSUVのような背の高いクルマでも、重心が低く、クルマの運動性能に優れ、カーブやレーンチェンジでの車体左右前後の揺れ、傾きは最小限。そのため、足回りを硬くする必要がなく、乗り心地のいいクルマにすることができます。車内でどこかにつかまれない犬も、終始、快適に乗っていられ、ドライブを楽しむことができるのです。

EVと言えば、航続距離を気にする愛犬家ドライバーも少なくないはずです。が、心配に及びません。例えば、メルセデス・ベンツの3列シートEV、EQBを例に挙げると、リチウムイオンバッテリーの容量は65.5kWh。一充電航続距離は国内のWLTCモードで約520km(EQB250)となっています。バッテリーの充電方法は普通充電(AC 200V)と急速充電(CHAdeMO)の2種類で、自宅、または近所の充電スポットで満充電にしておけば、片道150km程度のドライブ旅行を余裕でこなすことができ、加えて、大容量バッテリー搭載車は、安定感、快適感にも優れ、愛犬をより安心・快適なドライブに連れていってあげられるでしょう。

ドライブ途中の充電は面倒……と考える方もいるはずですが、そこは発想を転換。ドライブ途中で急速充電する場所を、例えば高速道路のサービスエリア/パーキングエリアや道の駅で行うとして、1回の充電時間30分を、長時間のドライブ旅行では不可欠な、ドライブ途中の愛犬のリフレッシュタイムにすれば、充電している時間を無駄にしない、実にドッグフレンドリーな時間の使い方となり、効率的と言えるのです。

とくにクルマに乗り慣れていない子だと緊張してしまいます。ふだん使っているものを持参すると安心してくれます。
真夏は前席が快適な温度でも後席は思ったほど涼しくないということがあります。後席にもエアコンルーバーがあると安心です。
助手席に愛犬を乗せている人を見かけることもありますが、これはNG。ドライブ中はしっかり安全対策を施した上で後席に乗せてあげましょう。

犬のきもちを知っておくと
愛犬とのドライブはもっと快適になります

犬にとってクルマの車内は異空間であり、いつも過ごしている自宅のリビングルームなどとは別空間。そのため、車内を愛犬が自然になじめるような空間にしてあげることも大切です。自分のにおいの付いた、いつも使っているお気に入りの敷物、ベッド、オモチャなどを持ち込み、自宅と同じような環境を作ってあげると、車内で安心して過ごせ、ドライブを楽しむ余裕が生まれるでしょう。

ドライブ途中で、車外に下りることなく水分補給をさせてあげられるペット水筒や、水がこぼれにくい水飲み皿の用意もお忘れなく。そしてドライブ中は愛犬の様子に気をかけ、水を飲む、飲まないにかかわらず、タイミングをみて水分補給を促してあげましょう。とくに夏の脱水症状は命にかかわります。

犬の中にはクルマが苦手、車酔いする子もいるでしょう。常にすべての操作にやさしい(加速・減速・レーンチェンジ・カーブの曲がり方)運転を心がけるべきですが、EVであればモーター走行によるスムーズで段付きのない加速、回生によるスムーズな減速が行え、揺れが少なく、低重心による安定感抜群のカーブの走行ができるため、愛犬を乗せるクルマとして理想的と言えるでしょう。

犬は1年中、毛皮を着ていて、足の裏からしか発汗できない、暑さに弱い生き物でもあります。また、寒さに極端に弱く、寒いとブルブル震えっぱなしの犬もいます。走行中はエアコンを効かせることで車内温度を快適温度に保つことができますが(犬の快適温度は22度前後と言われています)、問題は真夏の出発時。屋外駐車のクルマの車内は灼熱地獄。環境によっては70度を超えることもあるそうです。そんな暑さの中、愛犬を乗せるわけにはいきません。

そんなとき、威力を発揮してくれるのが、メルセデス・ベンツのEVモデルに採用されている、プリエントリークライメートコントロール(スマートフォンによるエアコンの遠隔操作)です。アプリで出発時刻(乗車予定時刻)を設定することで、事前にクライメートコントロール(エアコン)を作動させ、乗車時に車内が快適温度になるように調整できるのです。これは飼い主にとっても、愛犬にとってもじつに有用な機能と言えるでしょう。もちろん、冬なら事前に車内を暖めておくことができます。

ところで、愛犬の特等席は後席です。前後席の飼い主に近く、お互いのアイコンタクトが容易で、お互いに安心でき、なおかつエアコンによる空調が行き届く居住空間だからです。

ただし、そのまま乗せるのはよくありません。すでに説明したように、犬は車内でどこかにつかまることができず、そのまま乗車させると、万一の急ブレーキ、そしてカーブを曲がる際に体が保持できず、ストレスの原因となり、最悪、怪我をしてしまう可能性も。そこで、小中型犬は車内にしっかりと固定できるキャリーケースに入れる、大型犬であればドッグベッドと、ヘッドレストなどにつないだリード&ハーネス(こちらは小中型犬も)を併用する……などの安全対策(車外飛び出し防止も兼ねて)が欠かせません。

  • 2023年2月時点での情報です。詳細は販売店スタッフまでお問い合わせください。
ロングドライブではどこで充電するかなどを事前に考えておきましょう。余裕をもったプランを立てると安心です。
愛犬とのロングドライブでは普段よりこまめに充電するプランを立てておくと、愛犬のストレスが軽減されます。
東名高速道路の足柄サービスエリアはドッグランが広く、愛犬と存分に遊ぶことができます。(写真:青山さん提供)
充電設備のある宿泊施設で満充電にしておけば、帰り道が渋滞しても電気残量を心配することがないはず。(写真:青山さん提供)

EVで愛犬とドライブするときは
事前にプランを立てておきましょう

EVがいかに愛犬にも優しく、また快適な移動手段であることを説明してきましたが、愛犬との長距離・長時間のドライブ旅行で大切なのは事前のドライブプランニング。人間だけのドライブ旅行なら、行き当たりばったりのドライブも楽しいかもしれませんが、愛犬連れとなるとそうはいきません。

愛犬とのドライブでは、1時間半から2時間に1回は、車の外に出て新鮮な空気を吸わせ、歩かせ、排泄させ、水分補給をしてリフレッシュさせてあげたいもの。そこで、2時間以上の走行になるなら、どこで犬をリフレッシュ(休憩)させてあげるかを事前に決定。高速道路の利用であれば、理想的なのは高速道路のサービスエリア/パ-キングエリアで、充電設備があり、さらにドッグラン、または愛犬を散歩させやすい緑地があるところを選び、頭に入れておくと、途中で慌てることなく、安心です。

一例として、東名高速道路の足柄サービスエリアは、上下線ともにEVの急速充電スポットの近くにドッグランがあって、EVでの愛犬連れドライブには最適なサービスエリアと言えます。

宿泊を伴うドライブ旅行では、宿泊先のチェックイン前にどこかでランチを取ることになりますが、愛犬同伴可能なレストラン、カフェなどの調査もぬかりなく。とくに真夏、冬は店内同伴可能なお店をチェックし、予約しておくと安心でしょう。

また、最近増えてきた、EVの充電設備がある宿泊施設を選ぶと、さらに安心・快適。200Vの充電設備でも、チェックイン時間から翌朝のチェックアウト時間までは19~20時間もあるので、翌朝、バッテリー残量を気にせず出発することができます。

愛犬とのドライブ旅行は、10年から15年という短い寿命でしかない、いつもはお留守番の時間も長いはずの愛犬にとって、1日中家族、飼い主と一緒にいられる最高に幸せな時間、思い出になるでしょう。極めてドッグフレンドリーな移動手段でもあるEVで、愛犬の犬生の記憶に残る、楽しく快適な体験をさせてあげたいですね。

モータージャーナリスト

青山尚暉さん

自動車専門誌、一般誌、ウェブサイトなどに試乗記、自動車コラムを寄稿するほか、自動車関連のイベントにモデレーターとして登壇。また、ドッグライフプロデューサーとして愛犬と楽しむ快適自動車生活や保護犬をテーマにした情報発信を各ペットメディアで提言している。愛犬はジャック・ラッセル・テリアのララちゃん。

The EQA 新しいあなたへ。
新しい時代の、自由のかたち。 The EQB
100%メルセデスの電気自動車。 The EQC
電気自動車に、圧倒的な満足を。 The EQE
電気自動車に、最高峰を。 The EQS

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