移動中にライブ配信をすることも。
車の中はファンと繋がれる場所

塩野瑛久 meets YANASE Vol.1

ドラマ、映画と出演作が途切れることなく活躍している俳優・塩野瑛久さん。次世代を担う実力派俳優として注目を集めるひとりです。彼にとって、撮影時の移動手段として、そしてプライベートでも車は身近な存在。今回登場するMercedes-Benz E-Classの印象から、「キャリアを重ねて変化してきた」と話す仕事観まで教えてもらいました。

  • 2025年04月01日
  • Photos:Masaki Miyashita <hannah>
  • Video:Yusuke Kaji
  • Hair&Makeup:Yusuke Tokita
  • Styling:Kazuaki Kugimiya
  • Text:Yuka Sakamoto
  • Direction:Dai Iwaya
  • ヤナセ 公式Instagram
  • YANASE Official YouTube
Akihisa Shiono meets YANASE

先進性と操作性。
メカニカルな要素にも心くすぐられる

インタビュー冒頭で、Mercedes-Benz E-Classの第一印象を伺うと、「あぁ、好き! って思いました」と即答してくれた塩野瑛久さん。撮影中、「カッコいい」と特に興味津々だったのは“ヴェルデシルバー”と名付けられたボディのカラー。

「光のあたり具合によって、ブルーにもグリーンにも見える絶妙な色合いが好みでした。元々アースカラーやグレイッシュな色が好きなので、自分のファッションにも合いそうです。エクステリアで言うと、タッチすると出てくるバータイプのドアハンドルにも惹かれました。この機能の存在自体は知っていたのですが、実際に触れるのは初めてでしたし、メカニカルな要素にも心をくすぐられました」

プライベートでは自らハンドルを握ることも多い。今回の車の魅力をドライバー目線で語ってくれた。

「白黒はっきりつけたい性格もあり、マイカーを持つなら最新かクラシックかどちらかを選びたい。今回のモデルはシンプルな設計ながら最新機能も盛り込まれていて、その洗練度の高さに驚きました。ダッシュボードのモニターも横に広くて見やすい。運転中、『あれ? どこを曲がればいいんだっけ?』と道を見失うこともあるので(笑)、視認性に優れたモニターは助かります。シートポジションを調整するボタンも、椅子のアイコンになっていて直感的に認識しやすく操作性がいいところも、運転しやすさに繋がりますよね」

気温に左右されず静かな車内は、
集中してセリフを覚えやすい

2024年は多数のテレビドラマや映画に出演し、NHK大河ドラマにも初出演を果たした。過密スケジュールをこなすなかで、車のなかにいる時間を有効活用していたそう。

「仕事中の車内では台本を読んだり睡眠を取ったり。気温に左右されず静かで、集中できる空間なので車の中はセリフを覚えやすいんです。スケジュールが詰まっていると、なかなかファンの方々と交流ができないのですが、車内でインスタライブをして、移動時間にみなさんとコミュニケーションを取ることもあります。リアルタイムのやり取りが楽しめるのは、密室空間になる車だからこそ、だと思います」

撮影では遠方ロケも珍しくない。車移動が長時間に及ぶ日に準備していくものを聞いてみた。

「事前に映画やアニメをダウンロードしておいて、移動時間を活用して観ています。YouTubeもよく見ます。バラエティ的なものから勉強系まで、結構幅広いチャンネルをチェックしています」

現場に到着し、撮影に入る前のスイッチはどんなふうに入れているのか。この質問には、意外な答えが返ってきた。

「アニソンを聴けばテンションが上がるのは分かっているのですが、普段から音楽を聴く習慣があまりないので、撮影前に聴くことはないですね。これは僕の持論ですが、お芝居は日常生活の延長にあることが大事だと思っています。ですので、スイッチを入れるために特別なにかをすることはありません。その分、これから迎える現場で『自分に何ができるか』は限界まで考えています」

「それは自分のいいところでもあり、実は悩みでもあって…」と続けた塩野さん。

「自分のことに集中するあまり、人との会話が少なくなってしまうんです。共演者のみなさんとの距離が縮まるのは、いつも終わりが見えた頃。現場で全く別の話をして、本番直前に切り替えられる人は本当にすごいな、と思っています。僕は同時進行でいろんなことを考えるのが苦手なのかもしれません」

自分の気持ちに素直に、
進むべき方向を選択していきたい

今年で芸歴13年目。年々、主演作や代表作が増えている。『光る君へ』や『無能の鷹』で話題を集めた2024年は、俳優人生でも印象に残る1年だった。今の自身のキャリアに点数をつけるとしたら? の問いには、晴れやかにこう答えた。

「100点です。ひとつひとつの仕事に全力で向き合っていますし、『ミスをしたな』という後悔もありません。2024年でいうと『光る君へ』に携わっていた時間は、すごく濃くて貴重なものになりました。学ぶこともたくさんあり、幅広い方に知っていただく機会にもなりました。『無能の鷹』でも素敵なキャスト、スタッフの皆さんに恵まれました。柔らかい方が多くて、本当に温かい現場でした」

ドラマ『GTO』でデビューしたのは17歳。10代、20代と経験を積み、仕事への向き合い方が変わってきた、と話す。

「未だになにが正解かは分からないのですが、十数年キャリアを重ねて、ある程度、経験も積んできたので、そろそろ自分に素直に進むべき方向を選択していきたいです。『この人と一緒に仕事をしたい』と思える人と作品に取り組みたい、という気持ちも強くなっています」

自分のキャリアを自分で選ぶ。それは10代の頃から抱き続けてきた想いでもあり、ある意味原点回帰とも言える。

「10代、20代は自分の存在価値をちゃんと世間の人にアピールする期間と決めていました。これからはもう少し、自分自身にフォーカスを当ててキャリアを積んでいきたいです」

塩野瑛久

1995年、東京都出身。2012年芸能界デビュー。2013年2月から2014年2月には、スーパー戦隊シリーズ『獣電戦隊キョウリュウジャー』にレギュラー出演。その後、映画、ドラマ、舞台と活躍の場を広げる。2024年には、NHK大河ドラマ『光る君へ』で一条天皇を好演。オーディションを経て、大河初出演を果たした。近年の主な出演作は、テレビ朝日『無能の鷹』、連続ドラマW『ゴールデンカムイ -北海道刺青囚人争奪編-』、テレビ東京『五十嵐夫妻は偽装他人』、映画『チャチャ』、『八犬伝』など。

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