車はメンバーといながら
ひとり時間も楽しめる特別な場所

向井地美音&小栗有以 meets YANASE Vol.1

結成20周年のアニバーサリーイヤーを迎えたAKB48から、向井地美音さんと小栗有以さんが登場。「メルセデス・ベンツと撮影できるのは本当に貴重な経験」と話す通り、撮影中は車のボディやインテリアに終始感動していたふたり。実際に車内で過ごした感想から、車にまつわる思い出まで…。現役アイドルのトップランナーである2人の車内トークをお届けします。

  • 2025年07月04日
  • Photos:Masaki Miyashita <hannah>
  • Video:Yusuke Kaji
  • Hair & Makeup:Naho Ikeda
  • Styling:Erika Abe
  • Text:Yuka Sakamoto
  • Direction:Dai Iwaya
  • ヤナセ 公式Instagram
  • YANASE Official YouTube
AKB48 Mion Mukaichi & Yui Oguri meets YANASE

乗る人ファーストの設計で
住めちゃうくらいに快適

今回の撮影オファーを受けて「正直、私たちでいいのかな、と思いました」と向井地さん。小栗さんも「私たちがふさわしいのかどうか…」と、最初は半信半疑だったそう。「でも父や兄が車好きで、自分が運転できなくてもリサーチしたり、理想の車を頭の中で思い描いていたので、こういう機会をいただけてうれしかったです」と笑顔で話す。

20代のふたりにとって、メルセデス・ベンツのVクラスはどんな一台に映ったのか。尋ねてみるとまずは、向井地さんが答えてくれた。「こんな大型のベンツがあることを知らなかったのでびっくりしました。実際に乗ってみると広さはもちろん、シートのレザーの質感や多機能なところなど感動ポイントが満載。見た目のカッコよさだけでなく、乗る人の心地よさも考えられた内装であることを初めて知りました」

頷きながら聞いていた小栗さんは、「まさに最新型、という感じですよね。後部座席で使える折り畳み式のテーブルも大きくて、食事をしたりメークをしたり、様々な用途に対応してくれそう。なんといっても座席がマッサージチェアなのは衝撃的でした」。このマッサージ機能については、「最初、ゆいゆいが冗談を言っているのかと思った(笑)」と向井地さん。その言葉を受けて小栗さんは「信じられないですよね!移動しながらリラクゼーションも楽しめるなんて想像していたよりもはるかに快適で、ここになら住めちゃう、と本気で思いました」

現役アイドルとして多忙な毎日を送る中で、ロケバスや移動車は身近な存在。車内での過ごし方を教えてもらうと、それぞれのこだわりが垣間見えた。

「振り付けを覚えたり、レッスンの映像を見返す時間にしています。ただ周りに人がいて、ちょっとした揺れの中で寝るのも好き。メンバーそれぞれが静かな時間を過ごしている空間が心地よくて、長距離移動であればあるほどうれしいんです。なかにはお弁当を食べている子がいたり、メークをしている子がいたり。メンバーの存在を感じながら、ひとり時間も楽しめる貴重な場所です」と向井地さん。

小栗さんは「私もグループ活動の日は、美音さんと同じ感覚です。個人仕事でお芝居の現場に行く日はセリフを入れたり、マネージャーさんと仕事の話をすることも。密室空間だからこそのんびり休めるし、じっくり話もできる。そこが車で過ごす時間の好きなところです」

撮影やライブでは長距離移動も少なくない。「現場に到着してからのメークを時短できるように、車の中でできることは済ませます」と話す小栗さんのマストアイテムは、美顔器とツボ押しアイテム。向井地さんは「私はイヤホンとめがね。車内でも自分の部屋のように過ごしたいので、長距離移動のときはコンタクトを外します。イヤホンは自分の世界に没頭するために必須。忘れるとめちゃくちゃ落ち込みます」

視界が開けてリラックスできる
助手席からの眺めも好き

車移動の時間も有効活用しているふたり。その時間が自身のアウトプットに影響するのか問いかけると、トップアイドルならではの言葉が向井地さんから返ってきた。「ダンスを脳内で練習するのが本番に活かされています。車内では実際に踊れないと思いきや、映像を見なくても頭の中で踊れるんです。ゆいゆいも、そのタイプでしょ?」「はい! でも美音さんは、その能力が特に長けていると思います」

2019年から約5年間、3代目総監督を務めた向井地さん。「総監督を務めていた時期はスピーチをする機会が多かったので、車の中で話す内容をメモにまとめていました。家よりも集中できて考え事にもちょうどいい空間なんです」

一方、小栗さんは「私は助手席が好き」と意外な一言。「助手席に乗ると視界が開けて一気にリラックスできるんです。私にとってはサウナで整うのと同じような感覚。リセットできて集中力が高まるので、チャンスがあれば助手席には結構乗りますね」

向井地さん、小栗さんともに子どもの頃から家族での外出は車が基本。当時の記憶は今でも鮮明に残っている。

「よく家族で伊豆方面に出掛けたのですが、きまってBGMはサザンオールスターズさんでした。今でも曲を聴くと、当時の景色と自分がリンクする感覚になる。そのくらい車での時間が心に染み付いているんだなって感じます」と小栗さん。向井地さんも「私は子どもの頃から、「好きだからみんなも聞いて!」とAKB48の曲をかけて、親にも聞いてもらっていました。特に推していたのは『大声ダイヤモンド』。曲の良さを熱弁していた記憶があります(笑)」

車にまつわる思い出で深く印象に残っていることがある、と続けた向井地さん。「少し悩んでいた時期に、仲のいい女友達が『今からちょっとドライブに行こうよ』と声をかけてくれて、夜景が見える公園に連れて行ってくれたことがありました。花火ができる公園だったから、用意してくれていた花火をみんなで楽しんで、気持ちが晴れたのを覚えています。そういう場所を作ってくれたことが救いになったし、明日からも頑張ろうって思えた。運転ができると電車が動いていない時間でもフットワーク軽く外の空気を吸いにいけて、いいですよね」

AKB48というブランド力を大切に
長く愛される存在でありたい

2005年に始動し、今年20周年を迎えたAKB48。8月からは、メンバー全員で全国を巡るライブツアー『AKB48 20th Year Live Tour 2025 ~PARTYが始まるよ~』を開催。約10年前から、メンバーとして活動をスタートさせたふたりにとって転機になった出来事を、まずは小栗さんから振り返ってもらった。

「今年挑戦した東京マラソンが印象に残っています。挑戦はグループとしても大事にしていて、自分の頭の中にも常にあるワードでした。でも、いざ行動に移すのはなかなか難しいとも思っていました。そんなときに東京マラソンのお話をいただいて、未知の世界すぎて乗り越えられるか不安もあったのですが、トライしてみると想像以上に楽しく走れて、反響もたくさんいただいて、挑戦することの大切さを強く感じました。勇気を出して一歩踏み出せば世界が変わることを実感でき、大人になっても挑戦し続けられる人でいたい、と思えた出来事でした」

向井地さんは総監督時代の経験が大きい、と話す。「就任後1年間は全国ツアーも回れていたのですが、2年目からコロナ禍に入り、グループが長く続けてきたことも、AKBだからこその活動もストップしました。その中でも自分たちでできることを探して劇場公演も少人数にしたり、YouTubeを始めたり、配信番組を企画したり…。AKB48の歩みを止めないように試行錯誤して必死に向き合っていました。大変でしたが、その時期くらいからよりチームワークが高まった実感もあるんです。メンバー自ら意見や提案を積極的にするようになり、スタッフさんもフラットに受け止めてくれて風通しも良くなりました。“みんなで作っていくAKB48”が、さらに強固になったと思っています」

アニバーサリーイヤーを迎えて、さらなる飛躍を目指しているAKB48。最後に応援してくれている方へのメッセージをお願いすると、先輩である向井地さんが代表して答えてくれた。

「ファンのみなさんはもちろん、このコンテンツで出会ってくださった方がいたならば、AKB48に興味を持っていただけたらうれしいです。YANASEさんは創業110周年と聞いて、その歴史の深さに驚きました。私たちは20周年ですが、メンバーが入れ替わっても長く続いている点でリンクする部分がありましたし、時代を超えてずっと愛されるブランド力は本当に素晴らしく、憧れます。AKB48もそういう存在になれるように、長く頑張っていきたいと思っています」

向井地美音

1998年生まれ、埼玉県出身。1歳の頃から子役として活動し、映画やドラマに出演。2013年、「AKB48第15期生オーディション」に合格し、AKB48に加入。2019年から約5年間、3代目総監督を務めた。YouTubeチャンネル「おんちゃんねる」を開設し、自身のAKB愛を発信している。8月13日には、AKB48の20周年記念シングルを発売。8月16日からは、「AKB48 20th Year Live Tour 2025 ~PARTYが始まるよ~」を開催。

小栗有以

2001年生まれ、東京都出身。2014年、「AKB48 Team8 全国一斉オーディション」に合格。アイドル活動に加えて、俳優、モデルとしても活躍。近年の主な出演作に、朝日放送テレビ「素晴らしき哉、先生!」、主演映画『2025年7月5日 午前4時18分』がある。8月13日には、AKB48の20周年記念シングルを発売。8月16日からは、「AKB48 20th Year Live Tour 2025 ~PARTYが始まるよ~」を開催。

【向井地さん】スカート¥28,688(noir etoffe/Broaden Fashion Kpress) バングル¥8,640 リング¥21,600(ともにアビステ) その他/スタイリスト私物
【小栗さん】トップス¥13,000(naokitomizuka/Broaden Fashion Kpress) パンツ¥38,000(TELOPLAN/KOH’S LICK CURRO) イヤリング¥27,500 ネックレス¥6,600(ともにアビステ) その他/スタイリスト私物

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