車の中は表現のインスピレーションが生まれる空間

樋口日奈 meets YANASE Vol.1

ライフスタイルの多様化や物価高騰の影響を受け、“自分の生活に本当に必要なもの”を見極める若年層が増えている今。結果、車に投資する人も少なくありません。そんなZ世代のカーライフにフォーカスするオリジナルコンテンツに出演してくれたのは、俳優・樋口日奈さん。今回撮影したMercedes-Benz EQB250+の第一印象から、自身の車時間との向き合い方を聞きました。

  • 2025年05月09日
  • Photos:Masaki Miyashita <hannah>
  • Video:Yusuke Kaji
  • Hair&Makeup:Makiko Hayashi
  • Styling:Erika Abe
  • Text:Yuka Sakamoto
  • Direction:Dai Iwaya
  • ヤナセ 公式Instagram
  • YANASE Official YouTube
Hina Higuchi meets YANASE

上品で洗練されたメタリックカラーに惹かれました

「2025年は、たくさん運転することも目標なんです」と話し、プライベートでハンドルを握る機会が多いという樋口日奈さん。ロケバスでの支度を終えて、Mercedes-Benz EQB250+を目にした瞬間、「カッコいい!」と第一声。撮影中は運転席に座り、自らシートポジションやサウンドを調整。車慣れした一面を垣間見せた。

「すべてのスイッチが分かりやすく配置されていて、運転しながらのコントロールもしやすそうです。スマホ感覚で操作できるディスプレイも今の時代ならではですよね。さらに液晶がクリアで見やすい。普段の運転でナビが欠かせない私にとっては、とても助かります」

免許を取得したのは約5年前。ブランクを経て、数年ぶりに運転を再開したのには、きっかけがあった。

「先日、実家の車を私が契約しました。納車以降は運転する機会を増やしていますが、まだひとりで優雅にドライブする余裕はなくて(笑)。助手席に母か姉がいて、サポートしてもらいながら運転しています。でも、教習所は、『優秀!』と言われて卒業したんですよ!」

後部座席では景色を見ながらセリフを覚えるのがルーティン

オフには運転する時間を積極的に作り、苦手意識は克服しつつある。最近、車で出掛けた場所を尋ねると、アクティブなライフスタイルが明らかに。

「運転はまだ得意とは言えませんが好きです。少し前には、海辺を走りたくて、姉と立石海岸まで行って、海沿いを運転しました。直近だと、部屋の模様替えをしたくてインテリアショップにも足を運んだり。旅先でこそ車があると楽しいな…と感じることが多いんです。ひとり旅が好きで、去年沖縄の離島を訪れた際、旅館の女将さんが車で島を案内してくれたんです。そのときに、旅先でも運転ができたら行動範囲も広がるし、その土地をさらに満喫できて豊かな時間になるだろうな、と実感しました」

ドラマや舞台で活躍しながらエッセイも執筆。車の中は、表現のインスピレーションが生まれる貴重な場所でもあると言う。

「運転をしていない時の車中では、エッセイのテーマが思い浮かぶことが多いです。ネタが降ってきたら聴いていた音楽を一旦止めて、すかさず携帯にメモ。イヤホンを無音にして、車が走る音を聞いたり、景色を眺めながら文章を打ち込みます。車移動中は、無になれる時間でもあり、深く考えられる時間でもあります」

仕事柄、早朝出発の日も多い。そんな日でも、車の中ではセリフの予習に余念がない。

「よほど疲れていなければ、車の中では起きていることが多いです。家にいるよりも意識が散漫にならず、集中力が高まるので現場に向かう道中はセリフの予習が定番。セリフは、自分以外のパートも含めて携帯に録音していて、それを聞きながらイメージしてします。夜が明ける前に出発することもありますが、夜明けや日の出が見られると、それだけ得した気分になるタイプです」

より丁寧に確実に、仕事に向き合っていきたい

13歳で乃木坂46のメンバーとしてデビューし、今年27歳を迎えた樋口さん。2022年に11年間在籍したグループを卒業後、立て続けにドラマや舞台の作品に出演し、俳優としてのキャリアを着実に築いている。20代後半の今、自分なりに成長できたと感じる部分を教えてもらった。

「10代や20代前半の頃は、20代後半の先輩たちがすごく大人に見えていました。バリバリ働いて考えも成熟しているんだろうなって。でも実際に自分がその年代になってみると、そこまで中身が変わっていないから、大人に見えていた人たちも、実は心は昔のままだったのかもしれない、と気づいたんです。そう思えたら、年齢を重ねることに恐怖心がなくなり、より楽しみになりました。また、年上の方に対してリスペクトを持ちつつも、自分から話しかけられるようになったのも大きな変化です。先輩方とのコミュニケーションを楽しむ余裕ができたのは、成長のひとつだと捉えています」

仕事の原動力は、応援してくれる人たちの「いつも楽しみにしてるよ」という言葉。認めてくれたり、楽しんでくれる存在が、やりがいに繋がっている。

「応援してくれる方の存在はとても大きいです。仕事はずっと続けたい。10代の頃はがむしゃらで、色んなことに興味もあって、なんでもトライしていました。でも、歳を重ねるごとに自分が心から楽しまないとその魅力を伝えられない、と考えるようになって、仕事の向き合い方も変わりました。今はいい意味で取捨選択をして、自分がその仕事に取り組む意味を見出し、より丁寧に確実に届けていきたいと思っています」

シャツ¥86,900 パンツ¥64,900(ともにeleventy/三喜商事) イヤーカフ¥48,400 ネックレス¥130,900 リング¥360,800(Hirotaka/Hirotaka 表参道ヒルズ) ブレスレット¥13,500(アビステ)

樋口日奈

1998年、東京都出身。2011年、乃木坂46の1期生オーディションに合格し、芸能活動を開始。アイドル活動と並行して、モデル、俳優としても活躍。2022年にグループを卒業。主な出演作は、フジテレビ系「教場II」、MBS/TBS「往生際の意味を知れ!」、ABC/テレビ朝日「トーキョーカモフラージュアワー」など。BSテレビ東京「初恋不倫~この恋を初恋と呼んでいいですか~」では連ドラ初主演を務めた。また、『TV LIFE』では、エッセイ連載『樋口日奈の常々草』を執筆。現在、Huluオリジナル「おとなになっても」が配信中。5月13日に開幕する劇団☆新感線45周年興行・初夏公演 いのうえ歌舞伎【譚】Retrospective「紅鬼物語」にも出演。

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