本当に自分が好きな一台を
マイカーとして手に入れたい
塩野瑛久 meets YANASE Vol.2
カーシェアやレンタカーが普及し、若年層のカーライフが多様化している中でも、マイカーを手にすることは憧れのひとつ。俳優・塩野瑛久さんも「出会いがあれば、手に入れたい」と考えているそう。Vol.2となる今回は、この春に車で出掛けたいスポットやお気に入りのドライブコースなど、塩野さんのプライベートな車時間について聞きました。
- 2025年04月25日
- Photos:Masaki Miyashita <hannah>
- Video:Yusuke Kaji
- Hair&Makeup:Yusuke Tokita
- Styling:Kazuaki Kugimiya
- Text:Yuka Sakamoto
- Direction:Dai Iwaya

車はステータスよりも
自分の好み重視で選びたい
今回の撮影車両である、Mercedes-Benz E-Class。実際に運転席に座り、モニターを操作したり、シートポジションを調整したりと、車慣れした一面も見せてくれた塩野さん。「お世辞抜きで、僕好みです」と好奇心に満ちた表情も印象的だった。そもそも、メルセデス・ベンツにはどんなイメージを持っているのだろう。

「そう問われると、ブランドのイメージを考えたことは正直ないかもしれないです。車が欲しいと漠然と思ってはいるのですが、これといって車種も決めていないし、まだあまり調べてもいなくて(笑)。車をステータスとして考えていなくて、本当に自分が好きかどうかで選びたい。そういった意味では、Mercedes-Benz E-Classは、エクステリアもインテリアも本当に自分好みでした。今回のような出会いはありがたいなと思います」
その人らしさが現れる車選び。自分好みの一台に出会うべく模索している今は、カーシェアを利用してカーライフを楽しんでいる。
「効率人間なので、どうしても乗る頻度で考えると、今はカーシェアの方がしっくりきています。2カ月に1回の頻度で、カーシェアをしてコストコに行くのが定番。オートミール、入浴剤、パン、プルコギ…、結構買い込むので車がマスト。コストコファッションも好きで、洋服もチェックします」
車内のBGMは気分が上がる
アニソンが鉄板
どちらかというとインドア派。ただ最近は、外で楽しめる趣味を増やそうとゴルフやグランピングにも挑戦予定、と教えてくれた。

「元々インドア派で出掛けるとしても近所が中心。都内のメインどころは行き尽くした感じもあるので、もうちょっと遠出をして、思い出が作れるような趣味を始めたいなと思ったのがきっかけです。そうなると、車に乗る頻度はさらに上がりそうですね」
新年度が始まり心機一転、4月は新しい趣味に乗り出す人も多い時期。遠出ドライブを想定して、この春訪れたいところを挙げてもらった。
「桜が大好きなので、満開の桜を見に行きたいです。土地勘がなくてスポットは分からないのですが(笑)。遠出で言うと、最近、友人と車で千葉のサウナとアウトレットに行きました。お気に入りのドライブコースのひとつです。もし、この車をフリーで使えるなら金沢へ旅行がしたい。3人くらいで交代しながら運転して、温泉や海の幸を楽しみたいです」
前回のインタビューで「音楽を聴く習慣があまりない」と話していた塩野さん。運転中のBGMは?
「運転中だけは音楽をかけています。寝ないようにアニソンをかけて気分を上げて、歌ったりもします」

作品を見てくれた方の反響が
1番の原動力
2025年は、年明け早々に30歳を迎えた。年齢やライフステージの節目に、車をはじめ大きな買い物をする人も多い中、塩野さんが節目買いするなら、何を選ぶのか。


「スピーカーを狙っています。サウンドバータイプを手に入れて、映画が見たい。今使っているスピーカーもいい音なのですが、たまにセリフが聞き取れないことがあって。映画館のような臨場感と満足感を家でも楽しみたいです。あとは、カメラかな。欲しいシリーズがあるのですが、もう10回くらい抽選に外れています…」
フォロワー数約38万人のインスタには、出演情報や撮影時のオフショットが並び、その活動の幅広さが伺える。俳優としての原動力を知りたくて、尋ねてみた。
「1番は作品を見てくださる方の反応です。良かった部分も足りなかった部分もちゃんと言語化したいので、反響を調べて、ネガティブなコメントもチェックします。あとは、現場の楽しさだったり、そこで発生する化学反応みたいなものもやりがいに繋がります。様々な現場を経験し、刺激を受けたキャストやスタッフが集まることで、新たな何かを作り出せるのが作品の醍醐味でもある。そういった部分が上手くハマった瞬間に出会うことも原動力になります」
2025年も大躍進が期待される塩野さん。最後に、5年後の未来予想図を聞くと、理想とする映像業界の未来も語ってくれた。
「30代だから、という目標はあまりなく、ずっと掲げているのは賞を獲ること。俳優は、何歳になるかよりも何歳に見えるか、が大事だと思っているので、年齢表記はいらないとさえ考えています」
この先は、より丁寧な作品作りの現場に身を置きたい、という想いもある。
「作品に対しての緻密さがあり、チーム全体が真心を持って取り組んでいる現場にいたいです。携わる全員が妥協することなく、納得がいくまで作品に時間を割けるような環境が理想。5年後はさらにクリエイティブに時間も力も注げる環境に整っていて欲しい。みんながいい作品を生み出せるような状況で、そういう気概のある方たちと一緒に仕事をしていたいです」

塩野瑛久
1995年、東京都出身。2012年芸能界デビュー。2013年2月から2014年2月には、スーパー戦隊シリーズ『獣電戦隊キョウリュウジャー』にレギュラー出演。その後、映画、ドラマ、舞台と活躍の場を広げる。2024年には、NHK大河ドラマ『光る君へ』で一条天皇を好演。オーディションを経て、大河初出演を果たした。近年の主な出演作は、テレビ朝日『無能の鷹』、連続ドラマW『ゴールデンカムイ -北海道刺青囚人争奪編-』、テレビ東京『五十嵐夫妻は偽装他人』、映画『チャチャ』、『八犬伝』など。