メルセデス・ベンツが理想の大人像に近づけてくれる
樋口日奈 meets YANASE Vol.2
「メルセデス・ベンツは、自立したカッコいい大人が乗っているイメージ」と語ってくれたのは、俳優の樋口日奈さん。子どもの頃から車が身近にあり、“ベンツ”という言葉は自然と耳にしていたそう。Vol.2となる今回は、幼少期を振り返った心温まる車エピソードも披露。プライベート空間ならではの車の魅力も語ってくれました。
- 2025年05月23日
- Photos:Masaki Miyashita <hannah>
- Video:Yusuke Kaji
- Hair&Makeup:Makiko Hayashi
- Styling:Erika Abe
- Text:Yuka Sakamoto
- Direction:Dai Iwaya

自分で働いて手に入れるなら、ベンツを選びたい
Vol.1では、実家の車を自ら契約し、時間が許す限り運転する機会を増やしている、と教えてくれた樋口日奈さん。車が身近にある樋口さんにとって、メルセデス・ベンツに抱くイメージとは――?
「昔から幼いながらに、“カッコいい車”というイメージを持っていました。大人になった今は、豪華さも上品さも兼ね備えていて、自立した大人が乗っている印象です。小さい頃から、将来自分で働いて手に入れるなら、ベンツを選びたいと思っていました。長い歴史があり、世界中で愛されているブランドだからこそいろんな場所で耳に入ってくるワードでもあるので、自然と憧れを抱いていました。それが今は、“いつか乗りたい車”として夢に変わっています」

いつの時代もマイカーへの憧れは尽きない。今回撮影したMercedes-Benz EQB250+は、樋口さんにとって理想に近い一台だそう。
「可愛らしいフォルムの車も素敵ですが、愛車として自分が乗るならクールでスタイリッシュな車を選びたい。昔から憧れているのは、運転席から颯爽と降りる自立したカッコいい女性。今回撮影した車は、その理想も叶えてくれそうです」
「仕事はもちろん、プライベートのアクティブなシーンにもマッチしそう」と話すエクステリアも樋口さんのお気に入り。もし、この車を3日間フリーで使えるとしたら?

「ひとり旅も行きたいし、自然の中も走りたいけれど夜景も似合いそう。3日間なので、まずは1泊2日で、まだ訪れたことのない富山に行って、自然を満喫して、漁港に寄って美味しいものを食べます。最終日に東京に帰ってきたら、今回撮影した日本橋のような都内の大人な街を通って、夜は東京タワーの横を走りたい。夜景を楽しんで、お返しします(笑)」
周りを気にせず悩み相談できるのも車の魅力
幼い頃から長野と滋賀の祖父母の家に帰省する際は、母親が長距離運転で連れて行ってくれた。「運転好きは、母譲りかもしれない」と笑う樋口さんに、思い出深い車の記憶を尋ねた。
「夏休みや冬休みはもちろん、日帰りでも、母は祖父母の家に車で連れて行ってくれました。それは今も変わりません。長野に行く日は、朝の4時に出発して、談合坂のサービスエリアに寄ったり、八ヶ岳で朝日を見ながらコーヒーを飲むのが定番でした」

そんな長距離ドライブのBGMは、三姉妹の末っ子である樋口さんが担当。
「母の集中力が切れずに楽しんで運転できるように、『今日はDJひなだよ』とか言って(笑)、母の好きな矢沢永吉さんや松田聖子さんの曲をかけていました。なので、今自分で運転するときのBGMも昭和歌謡曲が多いです。その時代の曲は、メロディアスで運転により集中できる気がしています。私自身は、割とチルな曲が好きなので、iriさんやYONA YONA WEEKENDERSさん、Chilli Beans.さんのように、くつろぎながら聴ける曲をセレクトする日もあります」

撮影前の事前アンケートでは、「最近は一つ上の姉も結婚して車を持っているので、姉に乗せてもらうことも多いです」と回答してくれた。車の中というプライベート空間だからこそ話せる姉妹トークがあるんだとか。
「車の中は個室のような空間なので、何も気にせず喋れるという点でも、私にとって大事な場所です。姉には将来についてよく相談しています。私は何歳までにこうなりたい、と考えがちなのですが、姉には『年齢に縛られなくていいし、そんなに焦らなくていいんじゃない』と言われます。そう言ってもらえるとスッキリするし、安心するんですよね。母にも相談することはよくあります。でも、車中は本音を言いやすい環境だからか、母とは言い合いになりそうな場合も。お互い言葉を飲み込んでいるのが分かるんです(笑)。目的地に着いたらその空気を切り替えられるのも車のいいところだと思っています」
30歳に向けて、自分の色をより確立していきたい
現在は憧れだった、劇団☆新感線の舞台『紅鬼物語』に出演中。7月まで続く新たな挑戦への意気込みを聞いた。

「初めて劇団☆新感線の舞台を観たとき、豪華絢爛さに圧倒され衝撃を受けました。心の底から、今日観に来てよかった、と感じて、その日がすごく充実した1日になったのを今でも覚えています。私もいつか、そういう時間を提供できる人になりたいと思い、劇団☆新感線の舞台に立つことは、夢ノートにも書くくらい大きな目標のひとつでした。今回の公演終了後、自分が次にどんな夢を抱くのか、そのワクワク感もあります。いろんな世界で活躍する方との共演になるので、刺激になることも多いだろうし、自分の当たり前を覆される瞬間もあるはず。そこに柔軟に対応して、より引き出しを増やせる期間になれば、と思っています」
まさに今、夢の舞台で奮闘中の樋口さん。最後に3年後、30歳の未来予想図を描いてもらった。
「30歳になったときは、より自分の色を確立していたいです。手広くいろんなことに興味を持つのは20代まで。30代はそれまでの経験を活かしつつ、好きなものを深く追求していく時間にしたい。『これが私』と思える芝居や趣味を極めて、俳優としても人間としても成長していきたいです」

樋口日奈
1998年、東京都出身。2011年、乃木坂46の1期生オーディションに合格し、芸能活動を開始。アイドル活動と並行して、モデル、俳優としても活躍。2022年にグループを卒業。主な出演作は、フジテレビ系「教場II」、MBS/TBS「往生際の意味を知れ!」、ABC/テレビ朝日「トーキョーカモフラージュアワー」など。BSテレビ東京「初恋不倫~この恋を初恋と呼んでいいですか~」では連ドラ初主演を務めた。また、『TV LIFE』では、エッセイ連載『樋口日奈の常々草』を執筆。現在、Huluオリジナル「おとなになっても」や、5月13日に開幕した劇団☆新感線45周年興行・初夏公演 いのうえ歌舞伎【譚】Retrospective「紅鬼物語」にも出演中。